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ティーライフ Research Memo(5):2019年7月期業績はシナジー効果で売上高が過去最高を更新

2019/10/3 15:05 FISCO
*15:05JST ティーライフ Research Memo(5):2019年7月期業績はシナジー効果で売上高が過去最高を更新 ■業績動向 ティーライフ<3172>の2019年7月期決算は、売上高は9,286百万円(前期比27.4%増)、営業利益は340百万円(同25.7%減)、経常利益は355百万円(同24.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は242百万円(同42.8%減)となった。売上高は期初計画であった8,571百万円を大きく超過し、過去最高を更新している。これは、2018年8月に子会社化したLifeitの売上高が大きく寄与した。EC市場での更なる競争力の強化を図るとともに、グループ間における通販プラットフォームや運営ノウハウの共有等によるグループ間シナジー効果が表れている。損益面については、卸売事業、プロパティ事業ともに利益が拡大しているが、小売事業において顧客開拓などの成長に向けた先行投資を進めることにより期初段階で減益を見込んでいたため、計画に沿った着地となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益については、コラムジャパンの吸収合併に伴い、同社から引き継いだ税務上の繰越欠損金にかかる繰延税金資産の計上により税金負担が一時的に低かったため、2019年7月期の税金負担が前期と比べて増加した影響だ。なお、同社では3ヶ年計画を立てているが、2020年7月期の売上高計画であった8,897百万円を2019年7月期で超過達成したことになる。 1. 小売事業 小売事業の売上高は6,182百万円(前期比19.5%増)、セグメント利益は28百万円(同92.1%減)となった。健康食品分野において、「ダイエットプーアール茶」、「メタボメ茶」等の健康茶を中心として展開するほか、新たに第3類医薬品「ティアホワイト」、第2類医薬品「防風通聖散」等の医薬品の取扱いを開始したほか、従来の商品を機能性表示食品に改良した「ピント一番ゴールド」を発売するなど、機能性の高い商品の品ぞろえを拡充し、「医薬品・機能性表示食品」の販売が順調に推移した。化粧品分野では、基礎化粧品の「teatea(ティアティア)」を中心に展開し、静岡県産の茶ノ実油を配合したオールインワンシャンプー「hugm(ハグム)」など、独自性の高い商品の販売が順調である。また、Lifeitにおいては、ベビーグッズ等子育て関連やガーデン用品等の専門性の高いECサイトを展開しており、各店舗ごとの品ぞろえ拡充や催事に合わせた販促強化により、売上を拡大した。利益面については、海外展開に向けた先行投資のほか、国内の売上拡大に向けた顧客開拓にかかる広告宣伝費を積極投下したこと、また、配送料の値上げに加え、家具等大型配送物の売上が伸長したことに伴い物流コストの増加が影響した。 2. 卸売事業 卸売事業の売上高は2,903百万円(前期比44.3%増)、セグメント利益は160百万円(同455.6%増)となった。卸売事業においては、主力の北欧寝具ブランド「Danfill(ダンフィル)」に加え、高麗人参エキスを配合したサプリメント「J's kami高麗」や「熟成発酵濃縮黒にんにくゼリー」等の美容・健康関連商品をテレビショッピングを中心に積極展開したことにより、売上高は大きく伸長した。小売店向けでは、キャラクター雑貨の「コポー」、キッチン雑貨のスチームケース「ルクエ」等の主力商品のほか、ギフト用セットや取引先のニーズに合わせたOEM商品の拡充や、夏向けに接触冷感生地を使用したクールアイテムを追加投入し、他社との差別効果が見られた。また、展示会への出展による販路拡大も寄与している。 3. プロパティ事業 プロパティ事業の売上高は200百万円(前期比90.7%増)、セグメント利益は147百万円(同73.2%増)となった。不動産の賃貸先の開拓を進めるとともに、出荷業務の内製化を機に、他社の出荷業務の請負も開始するなど、3PL事業の拡大推進に向けた、自社不動産の有効活用及び収益化を図った。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《YM》
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自社企画の健康茶や健食、化粧品などの通信販売を展開。卸売事業、プロパティ事業も手掛け、複数のセレクトショップ通販サイトを運営。ルイボスティーの販売を強化。広告宣伝費の先行投資もあり、中間期は利益足踏み。 記:2024/03/04