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サイオス Research Memo(2):2019年12月期第2四半期累計売上高は過去最高を更新

2019/9/3 15:12 FISCO
*15:12JST サイオス Research Memo(2):2019年12月期第2四半期累計売上高は過去最高を更新 ■業績動向 1. 2019年12月期第2四半期累計業績の概要 サイオス<3744>の2019年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比10.3%増の6,914百万円、営業利益で同70.0%減の38百万円、経常利益で同46.5%減の70百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失で20百万円(前年同期は79百万円の純利益)となった。また、同社が経営指標として重視するEBITDAも、同50.3%減の82百万円となっている。 売上高は、金融機関向け経営支援システム販売の今期計画が下期偏重となっているため、減収となったものの、「LifeKeeper」やMFP向けソフトウェア製品など主力製品が順調に伸長したことや、2018年12月に吸収合併したサードウェアの売上が寄与したこともあり、半期ベースで過去最高売上を更新した。 営業利益が減益となった要因は、金融機関向け経営支援システム販売の減収による損益悪化に加え、金融機関向けシステム開発・構築支援において、不採算案件が発生したことが要因となっている。なお、当該不採算案件に関しては既に検収が終わっており、第3四半期以降の収益には影響しない。営業外収支が27百万円改善しているが、主に為替差益の増加(+17百万円)、持分法投資利益の増加(+5百万円)等による。 なお、同社はサブスクリプション型サービスの強化による収益の安定性を高める戦略を推進しているが、その指標となる当第2四半期末の前受金は前年同期比6.8%増と順調に積み上がっている。前受金が発生するビジネスとしては、「LifeKeeper」、金融機関向け経営支援システム販売等の保守・サポートサービスのほか、サブスクリプション型サービスの「Gluegentシリーズ※」等がある。 ※(株)グルージェントのサービス。IDの管理をクラウドで行うサービス「Gluegent Gate」を始め、Googleカレンダーにチームメンバーの予定管理機能を付加した「Gluegent Appsグループスケジューラー」等、企業におけるクラウドを利用した業務効率化を支援するサービス。 オープンシステム基盤事業、アプリケーション事業はともに増収減益 2. 事業セグメント別動向 (1) オープンシステム基盤事業 オープンシステム基盤事業の売上高は、IT投資の拡大を背景として主力製品である「LifeKeeper」が国内外で好調に推移したほか、Red Hat, Inc.関連商品※も堅調に推移し、前年同期比9.9%増の3,893百万円と半期ベースで過去最高を更新した。一方、営業利益は既存の「LifeKeeper」に、2018年12月に吸収合併したサードウェアの製品ラインナップを加えた事業継続ソリューションの業績が好調に推移したこと等により、同128.2%増の46百万円となった。 ※オープンソースソフトウェア&サービスプロバイダーであるRed Hat, Inc.が開発したオープンソースの製品。 (2) アプリケーション事業 アプリケーション事業の売上高は、金融機関向けシステム開発・構築支援が好調だったほか、MFP向けソフトウェア製品や「Gluegentシリーズ」も順調に伸び、前年同期比で10.8%増の3,021百万円となった。MFP向けソフトウェア製品については前第2四半期において売上が急減したが、当期は順調に推移したことが増収要因となった。また、「Gluegentシリーズ」についてはクラウドサービス市場の拡大を背景に、着実に契約件数を伸ばしている。 一方、利益面では7百万円の損失(前年同期は107百万円の利益)となった。利益率の高い金融機関向け経営支援システム販売が下期主体の予算となっており、当上期の売上が低水準で推移したことが主因だ。また、金融機関向けシステム開発・構築支援についても、不採算案件が発生し減益要因となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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オープンソースソフトウェアに強み。アプリやクラウド製品の開発も。生成AIを利用した事業を強化へ。24.12期はシステム障害監視ソフトの伸長を想定。販管費効率化も利益に効く見込み。黒字復帰・配当復元を計画。 記:2024/02/14