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サイオス Research Memo(1):サブスクリプションビジネス支援プラットフォームのSIOS bilinkに注目

2019/9/3 15:11 FISCO
*15:11JST サイオス Research Memo(1):サブスクリプションビジネス支援プラットフォームのSIOS bilinkに注目 ■要約 サイオス<3744>は、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェア(以下、OSS)※1の開発と利用を軸に、OS、サーバー、アプリケーション、クラウドコンピューティングに関わるソフトウェア製品とサービスの提供を行っている。OSSの技術サポート体制では国内トップクラス。主力製品はシステム障害時のシステムダウンを回避するソフトウェア「LifeKeeper」※2や、MFP向けソフトウェア※3製品など。2015年4月に(株)キーポート・ソリューションズ、同年10月にProfit Cube(株)と、金融業界向けのシステム開発会社を子会社化し、事業領域を拡大している。 ※1 ソフトウェアの設計図に当たるソースコードを無償で公開し、使用・改良・再配布ができるソフトウェア。 ※2 稼働中のサーバーとは別に同じ環境の予備サーバーを待機させ、万が一障害が発生した場合は自動的に予備サーバーに業務を引き継がせる役割を担うソフトウェア。 ※3 「Quickスキャン」「Speedoc」等のMFP上で利用できる文書管理ソフトウェア。なお、MFPとは、プリンタ、スキャナー、コピー、ファックス等複数の機能を搭載した機器(複合機)を指す。 1. 2019年12月期第2四半期累計業績の概要 2019年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比10.3%増の6,914百万円、営業利益で同70.0%減の38百万円と増収減益となった。売上高は主力の「LifeKeeper」やMFP向けソフトウェア製品の伸長により、半期ベースで過去最高を更新したものの、金融機関向け経営支援システム販売の減収や金融機関向けシステム開発・構築支援における不採算案件の発生が減益要因となった。 2. 2019年12月期見通し 2019年12月期の連結業績は、売上高で前期比3.1%増の13,200百万円、営業利益で同31.2%減の200百万円と期初計画を据え置いた。当上期の減益要因となった金融機関向け経営支援システム販売の回復と、金融機関向けシステム開発・構築支援の収益性改善を見込んでいる。また、事業継続ソリューション関連では、2018年12月に吸収合併した(株)サードウェアの収益貢献も見込まれる。新製品・サービス関連の取り組みとしては、2019年9月末よりMFP向けソフトウェア製品のオプションサービスとして「AI秘密印検知サービス」の提供を開始するほか、サブスクリプション型サービスを展開する事業者向けの支援プラットフォーム「SIOS bilink(サイオス ビリンク)」のβ版を提供開始している。「SIOS bilink」については、既に大手コンテンツプロバイダや大手通信事業者の導入が決まっており、売上目標としては2023年12月末までに10億円を掲げている。今後、新たな収益の柱に育つ可能性のあるサービスとして注目される。 3. 中期経営計画の概要 3ヶ年の中期経営計画では、事業基盤並びに財務基盤の強化を進めていくことで、EBITDA(償却前営業利益)※1やROIC(投下資本利益率)※2の向上を目指していく計画となっている。最終年度となる2021年12月期の目標としては、EBITDAで550百万円(2018年12月期は375百万円)、ROICで15.0%(同8.7%)を掲げており、2020年12月期から増益基調に転じる見通しだ。また、今後は保守・サポートサービスやサブスクリプション型サービスを拡販・拡充していくことで、収益の安定性も高めていく方針となっている。 ※1 EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却額 ※2 ROIC=営業利益×(1-実効税率)÷(有利子負債+株主資本)。実効税率は35%を前提に計算 ■Key Points ・2019年12月期第2四半期累計売上高は過去最高を更新 ・金融機関向けビジネスの回復を見込み、2019年12月期業績は期初計画を据え置く ・2021年12月期にEBITDAで550百万円、ROICで15.0%を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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オープンソースソフトウェアに強み。アプリやクラウド製品の開発も。生成AIを利用した事業を強化へ。24.12期はシステム障害監視ソフトの伸長を想定。販管費効率化も利益に効く見込み。黒字復帰・配当復元を計画。 記:2024/02/14