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3Dマトリック Research Memo(10):2021年4月期に製品売上高だけで57億円を達成し、営業黒字化目指す

2019/4/18 7:58 FISCO
*07:58JST 3Dマトリック Research Memo(10):2021年4月期に製品売上高だけで57億円を達成し、営業黒字化目指す ■中期経営計画 1. 中期経営計画の概要スリー・ディー・マトリックス<7777>は毎年、3ヶ年の中期経営計画を発表している。最終年度となる2021年4月期の業績目標値は、事業収益で5,724~8,374百万円、営業利益で1,796~5,218百万円を掲げている。レンジ形式としているのは、ライセンス契約一時金・マイルストーン収入の有無や研究開発費の変動要因を考慮しているためである。 2021年4月期における事業収益の内訳を見ると、製品売上高(止血材、後出血予防材、癒着防止材)で5,724百万円となり、ライセンス契約一時金がなくても営業利益段階で黒字化できる計画となっている。現在の売上規模からするとハードルは高いものの、「PuraStat®」の欧州での包括的販売提携契約が締結され、止血材や後出血予防材としての売上拡大が期待できること、癒着防止材の米国での販売が2020年4月期から開始されることから、今後の需要動向次第では目標を達成する可能性もあると思われる。 なお、研究開発については優先度の高いテーマに絞り込み、資金調達の状況を見ながら進めていく方針となっている。今後3年間の計画としては止血材(日本、米国)、次世代止血材(欧州)、粘膜隆起材(日本、欧州)、歯槽骨再建材(米国)に関する開発費用及び関連費用を積み上げているが、これに欧米での創傷治癒材の開発費用が加わる可能性がある。また、販管費については今後の事業計画に基づいた見積金額を算出しており、人員計画については主に欧州を中心とした営業部門の増員が前提となっているが、こちらについても、オーストラリアでの直販の開始や、米国での癒着防止材の直販等を考えると当初計画よりも若干膨らむ可能性がある。 2. 2020年4月期の業績前提2020年4月期の事業収益は1,691~4,443百万円、営業利益は1,190百万円の損失から2,003百万円の利益を目標としている。製品売上高1,691百万円を地域別で見ると、欧州で1,045百万円、アジア・オセアニアで412百万円、中南米・カナダで33百万円、米国で200百万円となっている。 欧州では各販売代理店による売上予測値や発注概算量を参考に販売計画を立てている。増収要因としては、ターゲット医療施設数が期初段階の250施設(2018年4月時点で200施設)から年間を通じて1.5倍増となる375施設に増加し、また、1医療施設当たりの販売額も増加することを前提としている。ただ、2019年4月期中に締結見込みの包括的販売提携契約によって最低年間購入量が設定されることから、その状況で変わるものと見られる。 アジア・オセアニア地域については、主にオーストラリアでの販売増加を見込んでいるほか、韓国での製品販売を期央より開始することを前提としている。オーストラリアについては直販体制に移行したことで販売単価が2倍に上昇したため、2020年4月期の売上高は少なくとも200百万円が可能と見られ、更なる上積みを目指して行くものと予想される。 中南米・カナダでは、主にブラジルを中心とした販売増加を見込んでいたが現状の販売状況を考えると達成は厳しい。ただ、計画に織り込んでいなかったカナダ向けの販売代理店が決定したこともあり、売上高で40~50百万円程度が見込める情勢となっている。なお、米国については癒着防止材の売上貢献を見込んでいる。 契約一時金については、米国での止血材の販売ライセンス契約一時金で2,202百万円、歯槽骨再建材の販売ライセンス契約一時金で550百万円を見込んでいる。このうち、止血材の販売ライセンス契約については、欧州市場での契約先が米系企業に決まればスムーズに進む可能性があり、その動向が注目される。一方、歯槽骨再建材については現在までの開発状況を見ると、契約締結の可能性はやや低下していると思われる。 3. 2021年4月期の業績前提2021年4月期の事業収益は5,724~8,374百万円、営業利益は1,796~5,218百万円を目標としている。製品売上高5,724百万円の地域別内訳は、欧州で4,088百万円、アジア・オセアニアで861百万円、中南米・カナダで66百万円、米国で500百万円、日本で208百万円となっている。 欧州では各販売代理店による売上予測値や発注概算量を参考に販売計画を立てている。増収要因は、ターゲット医療施設数を期初段階の375施設から年間を通じて2倍の750施設まで拡大し、また、1医療施設当たりの販売額も増加していくことを前提としている。アジア・オセアニア地域では、主にオーストラリアでの販売増加を見込んでいるほか、韓国で通期での売上貢献を見込んでいる。現時点でのオーストラリアでの販売目標は400百万円で、2022年4月期に600百万円まで拡大する計画となっている。 中南米・カナダでは、主にブラジルを中心とした販売増加を見込んでおり、カナダについては販売計画に織込んでいない。ただ、現状におけるカナダでの販売目標は、2021年4月期が150百万円、2022年4月期が300百万円となっている。また、米国については癒着防止材の売上拡大、日本は止血材の販売承認取得に伴う初期ロット出荷分の売上計上を見込んでいる。 契約一時金については、欧米市場における癒着防止材の販売ライセンス契約一時金で2,000百万円を見込んでいる。また、日本では止血材の販売承認取得に伴うマイルストーン収入で500百万円、その他パイプラインの提携による契約一時金で150百万円を見込んでいる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SF》
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自己組織化ペプチド技術を用いた医療製品を開発する。外科領域、組織再生領域、ドラッグ・デリバリー・システム領域で事業展開。消化器内視鏡領域の止血材は欧米で好調。欧州で次世代止血材の製造販売承認申請。疑義注記。 記:2024/09/19