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■働き方改革を先駆するリクルートHDの今後

2019/4/4 19:10 FISCO
*19:10JST ■働き方改革を先駆するリクルートHDの今後 皆さん、こんにちは!フィスコキャンパスの河合萌と岡本桃香です。先日私たちは、東証1部に上場しているリクルートホールディングス<6098>(以下リクルートHD)さんに取材させていただきました。 そこで今回は、直接取材した内容の一部をご紹介したいと思います! まず、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、事業セグメントについてお伺いしました。 リクルートHDさんには3つのセグメントがあるとのことでしたので、それぞれ説明したいと思います。 1. HRテクノロジー 最近ではワンピースのキャラクターに扮した俳優を起用したCMも有名になっている、世界No. 1の求人検索エンジンである『Indeed』の運営(2012年に子会社化)等、クリック課金で顧客の人材採用シーンを支援しています。 2. メディア&ソリューション 就活生には今では欠かせないサービスとなっている『リクナビ』も主なサービスブランドに入っています!『リクナビ』や『タウンワーク』など人材分野においては、広告課金で顧客の採用・集客などのマッチングビジネスを展開しています。また、『ホットペッパー グルメ』『Hot Pepper Beauty』のブランド名で、飲食・美容などの事業の販売促進のための支援事業をおこなっているそうです。そのなかで、『ホットペッパー グルメ』のネット予約人数については、2017年3月期累計では5,100万人から、2018年3月期累計では7,100万人に到達するなど、飲食店をインターネット予約する方が増えていることがわかります。 リクルートHDさんが切り開いてきたネット予約の文化が根付いてきている証拠ですね! 他にも創業以来、『ゼクシィ』『SUUMO』『じゃらん』などといった様々なサービスを運営しています。 3.人材派遣 日本では『リクルートスタッフィング』や『スタッフサービス』、また欧州、北米、オーストラリアなどでは『USG people』『Staffmark』『Chandler Macleod』などを主なサービスブランドとして、人材派遣ビジネスを国内外で運営しており、求職者や求人ニーズのある顧客に対する就業・採用機会のマッチングを実現しています! また、5年後、10年後(もしくは中長期)の到達すべき業績、財務、株主還元、業容イメージについてもお伺いしました。 2019年3月期まで3年間の目標として、2016年5月に掲げた調整後EPS(「Earnings Per Share」の略で「1株あたり純利益」のこと)で、年平均成長率が1桁後半という経営指標があるそうです。 ここ2年間では問題無い水準で進んできているそうで、3年目もしっかりと達成していくことが1つの目標だそうです。5年後、10年後の目標等については現在検討中とのことだそうです。 配当については、親会社の所有者に帰属する当期利益から一時的な損益を除いた上で、その30%程度を配当するそうです! 次に、仕事内容についてお聞きしました。 リクルートHDさんではリモートワークを推奨しているそうです! 具体的に、今回取材をさせていただいた広報の方の場合は、 グループ全社の様々な情報を、社内取材やミーティング、経営会議の資料などを通じて集めて、外部の数々なメディアに伝える、という仕事内容とのことで、午前中にリモートワークをして、午後から社内で会議ということもあるそうです! そして最後に、中長期で到達するべき会社と従業員の方との関わり方についてもお話を伺う事ができました。 リクルートHDさんでは、人材サービスを幅広く展開していることと、60年ほど前に創業した際、それまでコネや縁故に閉じていた大学生の就職を、各企業から社員募集の広告を集めて、大学生に就職の情報を広く開放するところからスタートしたため、人材ビジネスに関して感度が高いということですね! 働き方改革についても推進していて、例えば前述したリモートワークの推奨については、正社員・派遣社員・契約社員関係なく、また日数にも制限がないそうです! ここまで徹底している会社はなかなか無いのではないでしょうか? リクルートHDさんでは働き方改革において、まず社内に取り入れたうえで、どのような成果が得られるのかを実践し、その結果を踏まえて自社の人材サービスのクライアント企業に提案するため、先進的な改革を進んで取り入れているそうです。 また、社員にロイヤリティ(=会社への忠誠心のようなもの)を過度に求めるのでなく、その代わりにエンゲージメントを大切にしているそうです! エンゲージメントとは、会社と社員がポジティブに関わりあって、共に組織を作っていく、成長していくことを意識できるようにしていくということです。このために、働く社員の方がどのように会社、上司、同僚を捉えているのかを調査を通じて定期的に把握し、結果を広く社内にシェアすることにより、組織の現状や施策の成果を可視化できる仕組みだそうです。 今回の取材を通して、改めてリクルートHDさんの労働市場を革新していく組織の強さについて理解することができました。社員のロイヤリティではなくエンゲージメントを強化するという、企業にとっては目をそらしたい内情もデータ化して向かい合っているのが、働き方改革を牽引する会社の強みだと感じました。社員一人ひとりが起業家精神を持っていることが、この会社から様々な新しいサービスが生まれる理由だというお話も、大変興味深かったです。ありがとうございました。 ------- 今回取材を担当したフィスコキャンパス生 ・河合萌 神奈川出身。2016年4月に日本女子大学家政学部家政経済学科に入学。中学生の頃から、父の影響で経済学や経営学に興味を持つ。現在は約200人が所属する女子大生サークルに所属し、商品企画やPRなどを行なっている。2017年6月よりフィスコキャンパス二期生として活動中。 ・岡本桃香 埼玉県出身。2016年4月、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部に入学。大学では英語科教員免許と日本語教員免許を取得するため、英語・教育・脳科学・コミュニケーション論など幅広く学んでおり、1年生の時には学年主席として表彰される。また、地元の地域活性化プロジェクトへの参画、女性ながら地元消防団員として活動するなど、入学当初から学外の活動にも励んでいる。 《US》
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米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28