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日本ライフL Research Memo(5):各事業領域において状況に変化
2018/12/10 16:43
FISCO
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*16:43JST 日本ライフL Research Memo(5):各事業領域において状況に変化 ■業績動向 5. 2019年3月期品目別売上高の見通し リズムディバイスは、MicroPortとの契約が2019年8月に終了するため顧客による買い控えが起きる可能性がある。一方、Boston Scientific Japanとの独占販売契約は2019年9月からのため、販売体制の構築を下期から進める方針のようだ。このため、2019年8月から9月までは収益の踊り場となる公算だ。Boston Scientific Japanとの契約金は30億円(10年均等償却)と高いが、メーカーとしての強者(頻脈分野の製品力が特に強い)と販売会社としての強者のコラボレーションのため、シナジーは大きいと思われる。少なくとも日本ライフライン<
7575
>にとっては、今後市場の拡大が見込まれる頻脈分野の製品ラインナップを強化することで、中長期的な収益の拡大が期待される。大きな成長を見込んでいなかったリズムディバイスが、中期的に成長分野になる可能性が高くなったと言える。 EP/アブレーションでは、AF症例数の増加ピッチが速く、通期の前提を前期比18%増から同19%増へと見直し、BeeATやRFニードルの更なる伸びを見込んだ。新製品の「HeartLight」は、内視鏡で心腔内を目視しながらレーザーで治療するという、従来の高周波(RF)カテーテルに代わる新たな治療機器として期待されている。現在、製造販売後調査(Post Marketing Surveillance, PMS)が計画を上回る進捗で順調なスタートと言える。本格寄与は2020年3月期以降を見込んでいるが、「HeartLight」の早期普及を図ることで、現状低いシェアに留まっている治療分野(アブレーションカテーテル)の販売を促進する方針である。2023年3月期にはAF症例の45%をバルーンアブレーションが占めると予測しているが、そのうちで40%のシェアの獲得を「HeartLight」で目指す。 外科関連では、オープンステントグラフトの欧州でのCEマーク取得が延期となる見通しで海外展開に遅れが生じている上、Livanovaの人工弁関連製品の独占販売契約が終了することから、人工弁関連製品の減収が見込まれている。しかし、腹部用ステントグラフトなど人工血管関連が引き続きけん引、増収を確保する見込みである。なお、Livanova製品は2019年5月末で販売終了の予定だが、併せて期待の大きかった新商品のスーチャレス生体弁「PERCEVAL」の発売も中止となった。中期的に人工弁関連ビジネスに再参入の可能性はあるが、当面は人工血管関連の製品ラインナップ強化に注力する方針である。一方、腹部用ステントグラフトの仕入先であるEndologix<ELGX>との、胸部用ステントグラフトに関する共同研究開発契約を終了した。腹部用は従前と同様の協力関係を保ち、多様な症例をカバーするようラインナップを拡大する方針だが、胸部用については、新たにEndospanと分岐付き胸部用ステングラフト「NEXUS」の独占販売契約を締結した。弓部大動脈用ブランチデバイスとしては初のCEマークを既に申請しており、そのユニークな構造は合併症の低減に資すると期待されている。同商品は2023年の上市を目指している。 インターベンションは、ガイドワイヤーは微増を見込むものの、外部環境の厳しい貫通カテーテルやバルーンカテーテルについては減収を見込んでいる。特に業績下方修正の主因となった「Orsiro」については、目標市場シェアを15%から8%に下方修正し、計画を大きく引き下げた。先行企業に対して製品としての優位性はあるものの、他社との販売経験や販売体制の差を下方修正の要因としている。同社は今後、ロングサイズの導入や販売戦略の見直しを行い、8%のシェア獲得を目指す。また、FFR(冠血流予備量比)測定用デバイスの販売や、IVUS(血管内超音波検査)とOCT(光干渉断層法)を統合したイメージングシステムのIVUS-OCTハイブリッドシステムの薬事申請など、インターベンション領域での強化策は着々と打っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《RF》
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時価総額 96,970百万円
循環器内科、心臓血管外科領域中心の独立系医療機器商社。メーカー機能も持つ。自社製品売上比率は5割超。人工血管関連は自社製品「オープンステントグラフト」の売上が順調。28.3期売上高630億円目指す。 記:2024/06/13
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