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日本電技 Research Memo(4):計装エンジニアリング技術を用いて工場全体を自動制御
2018/8/21 15:06
FISCO
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*15:06JST 日本電技 Research Memo(4):計装エンジニアリング技術を用いて工場全体を自動制御 ■事業概要 3. インダストリー・オートメーション(産業計装関連事業) インダストリー・オートメーションとは、プロセス(生産工程)と搬送、そして工場全体の自動制御を行うことで、製品管理や品質保持、工場全体のプロセスの最適化、環境への配慮などあらゆるニーズに対応することである。日本電技<
1723
>の計装エンジニアリング技術に裏付けられた、制御システムの設計から制御盤の制作、施工、メンテナンスに至るまでのトータルプロデュース力には定評があり、食品や薬品などの製造現場での安全性の確保や仕分け作業の精度向上、効率性向上をサポートしている。加えて、エネルギーソリューションでは、設備の内容に応じて、システムの見直しやヒートポンプ乾燥システム「WECON」の利用などにより、環境負荷低減や工場・プラントでの省エネ対策、運用コスト削減などをサポートしている。ロボットソリューションでは、ABB<ABB>製や三菱電機<
6503
>製のロボットを中核に、主に食品業界向けに生産性の向上や人材不足の解消、安心・安全(フードディフェンス)といった多種多様のニーズに応える最適なシステムを提案している。 なお、同社のテクニカルセンター(東京・東陽町)では、ABB IRB 360「FlexPicker®」や、三菱電機製 垂直多関節形ロボットなど実験用のロボットを導入し、ロボットのシステム開発を行っている。組立工程、ピッキング工程を自動化することが可能な実際のロボットで、見学からシミュレーション、ワークテストまで行うことができる。また、同社では、ビルディング・オートメーションやプロセス・オートメーションの実現に欠かすことのできないシステム制御パネルを、ISO9001を取得した工場で自社製造している。このため、システムの引き渡し時のみならずメンテナンスに至るまで、安定した品質と十分なサポートを提供することができる。さらに、工場と各事業が連携することで、自動制御設計、施工、パネル製造、調整、保守などとの一元管理が可能で、製品からのワンストップサービスを提供する。 「計装エンジニアリング」というビジネスそのものに強みがある 4.強みと特徴 同社の強みは、「計装エンジニアリング」というビジネスそのものにあると考える。同社は、こなした現場の数によってその技術力に差が出ることから「経験工学」と言われる計装の大手で、唯一のエンジニアリング専業会社というユニークなポジションにある。このため、設計や施工技術、技術本部で全国の支店を管理できる組織対応力など計装エンジニアリングのノウハウが、長年にわたってDNAとして蓄積されている。したがって、顧客の要求する品質・安全性・スペックなどに合わせつつローコスト化することも、ストックが積み上がり続ける既設市場において高まる省エネ改修工事に対応することも可能で、将来的にも優位な事業展開が見込まれている。また、空調計装分野で培った技術力を産業計装分野でも展開しており、「総合」エンジニアリング会社としても、今後の成長が楽しみである。 なお、特に弱みというわけではないが、収益上の特徴が2点ある。1つは業績が下期に偏重することである。事業の特性上、毎期の売上高と利益が期末の3月に集中する傾向がある。このため、第4四半期に売上高と利益が偏るという季節変動が生じる。資金力もあるため資金繰りの問題も無く、期間損益の点で影響はないと考えるが通期の業績見込みがしにくい。2つ目は特定仕入先への依存度の高さである。同社は、ビルディング・オートメーションの自動制御機器で圧倒的なシェアを持つアズビルの特約店である。また、エンジニアリング会社として顧客のニーズを最優先した結果、最も信頼性の高いアズビル製品が多くなるのは自然のことであり、アズビルからの仕入比率が60%以上と高くなっている。しかし、ファクトリー・オートメーションの分野では、多くの現場でアズビル以外の製品も使用している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《TN》
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日本電技
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時価総額 55,255百万円
空調自動制御システムなどの空調計装関連事業が主力。工場・各種搬送ライン向け計装工事等を行う産業システム関連事業も展開。高砂熱学工業などが主要取引先。空調計装関連事業では施工体制の再構築・強化図る。 記:2024/08/26
6503 東証プライム
三菱電機
2,626
11/25 15:30
+42(1.63%)
時価総額 5,549,268百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
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