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鴻池運輸 Research Memo(6):2019年3月期は将来への投資により減益予想

2018/7/5 15:06 FISCO
*15:06JST 鴻池運輸 Research Memo(6):2019年3月期は将来への投資により減益予想 ■今後の見通し 1. 2019年3月期の業績見通し 鴻池運輸<9025>の2019年3月期通期の業績は売上高284,800百万円(前期比2.9%増)、営業利益10,000百万円(同9.6%減)、経常利益10,300百万円(同10.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6,100百万円(同13.4%減)と増収減益が予想されているが、これは後述する2030年に目指す姿に向けたビジョン達成のために、基盤づくりの期間と位置付けているためである。 2. セグメント別及び分野別見通し 複合ソリューション事業の売上高は198,597百万円(前期比3.3%増)、セグメント利益は13,276百万円(同4.6%減)と増収減益を予想している。鉄鋼関連の低迷が見込まれること、また堅調な空港関連では人件費等のコスト上昇が懸念されることから減益を見込んでいる。 国内物流事業の売上高は49,396百万円(同0.8%増)、セグメント利益は2,023百万円(同17.4%増)が予想されている。定温関連での新規顧客獲得や、物流業務での倉庫賃借コスト解消により通販物流の増加や倉庫賃借料削減により増収増益を見込んでいる。 国際物流事業の売上高は36,805百万円(同3.7%増)、セグメント利益は956百万円(同11.0%減)が予想されている。ODAに伴う橋梁案件獲得の一方で、比較的収益率が高い、機械設備取扱量減少により増収減益の見込み。 分野別売上高では、鉄鋼関連は、鋼材輸送取扱量の増加は期待出来るが、スポット業務の減少により売上高は47,767百万円(同0.8%減)を見込んでいる。今期より鉄鋼関連から新たに切り分けられた環境・エンジニアリング関連は既存請負業務の拡大、新規工事案件獲得により売上高は16,603百万円(同5.6%増)が予想されている。食品関連は、新倉庫稼動による取扱量拡大により売上高は33,058百万円(同2.6%増)と増収が見込まれている。また食品関連から新たに切り分けられた食品プロダクツ関連は、飲料製造請負業務の深耕化、配送業務の好調維持により増収見込みで、売上高は41,433百万円(同1.9%増)の見込み。 メディカル関連は、病院事業の新規顧客獲得等により売上高は18,635百万円(同3.3%増)と増収見込み。空港関連は新規連結子会社の寄与により売上高は23,185百万円(同13.2%増)が見込まれている。生活関連は、子会社売却の影響はあるものの、大阪での新規拠点増加により増収見込み。海外関連は、ODAに伴う橋梁案件の獲得等により売上高は36,805百万円(同3.2%増)が予想されている。 3. 設備投資計画 2019年3月期の設備投資額は、12,900百万円(前期比5,920百万円増)と大幅増を計画している。主な大型案件は岡山早島配送センターの新倉庫建設(約1,300百万円)で、2019年2月竣工予定。設備投資の増加に伴い、減価償却費も8,600百万円(同1,179百万円増)と増加する見込みだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《MH》
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総合物流企業。1880年創業。食品、鉄鋼、化学など製造業向け請負、物流業務、流通加工業務、国際物流等を手掛ける。日本製鉄等が主要取引先。適正単価の収受、業務効率化進める。31.3期営業利益250億円目標。 記:2024/06/24