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MRO Research Memo(1):2018年12月期第1四半期はほぼ計画どおりの順調な滑り出し

2018/6/8 15:01 FISCO
*15:01JST MRO Research Memo(1):2018年12月期第1四半期はほぼ計画どおりの順調な滑り出し ■要約 MonotaRO<3064>は、兵庫県尼崎市に本社を置く、インターネットなどを利用した工場・工事用、自動車整備用等の間接資材※の通信販売会社である。 ※間接資材とは、製造工程で使用される研磨剤やドリル、軍手など、事業者が自社内で使用し、再販を目的としない商品を指す。業種により個別性が高い。 同社のビジネスモデルの特徴は、同一の価格で間接資材を販売するという点である。市場の慣習により売り手から不公平な価格を強いられがちであった中小企業を中心に支持を受け、ニッチ市場における専門通販業者として確固たる地位を確立した。287.4万口座(2018年3月末現在)の顧客に対して1,500万点を超えるアイテムを取扱い、当日出荷対象商品約50万点(内、自社保有在庫で約31.8万点)を販売する。 1. 2018年12月期第1四半期の単体業績 2018年12月期第1四半期単体業績は、売上高で前年同期比21.9%増の24,048百万円、営業利益で同14.6%増の3,185百万円、経常利益で同12.6%増の3,147百万円、四半期純利益で同6.7%増の2,166百万円と安定した増収増益ペースを維持した。売上高に関しては、新規顧客獲得と既存顧客売上増の両面とも順調。新規顧客獲得では、リスティング広告の強化、スマートフォンサイト改善、新バージョンのTVCM放映などの施策が奏功し新規顧客獲得数が拡大。既存顧客売上げは、2017年3月からの利用頻度向上施策が奏功したことや、経済環境が好調なことなどが影響し成長を維持した。さらに、大企業連携も社数及び売上げを伸ばした。売上総利益率は、原油高などによる仕入原価上昇、新規顧客売上増に伴うNB/国内商品売上比率増などによる商品粗利率減、配送サービスへの取組みなどにより1.4ポイント低下した。販管費率に関しては、前年同期の笠間ディストリビューションセンター(DC)の稼働開始関連費用の減少などにより低下。結果として、営業利益は前期比で14.6%増となった。 2. 2018年12月期の連結業績見通し 2018年12月期通期の連結業績は、売上高で前期比23.9%増の109,469百万円、営業利益で同20.4%増の14,249百万円、経常利益で同19.7%増の14,191百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同18.7%増の10,044百万円と、売上高・各利益ともに高い成長を維持する予想であり、期初から数値に変更はない。この計画が達成されれば、17期連続の増収、9期連続の増益、売上高で1,000億円、親会社株主に帰属する当期純利益で100億円の大台に乗せることになる。売上高に関しては、引続き新規顧客獲得拡大と既存顧客の売上向上に取組む。通期の売上計画に対する第1四半期の進捗は、22.9%(前年同期は24.4%)と若干前年同期と比較して遅れはあるが、第1四半期の営業日数が2日少なかったことや雪の影響などを考慮すると、むしろ健闘したと言える。売上総利益率の低下は期初からの想定内。販管費に関しては、自動化が進んだ笠間DCへ出荷をシフトさせ人件費・業務委託費率の削減をさらに進める。通期の営業利益計画に対する第1四半期の進捗は、21.8%(前年同期は23.1%)と楽観できる数字ではないが、第1四半期より第2四半期、第2四半期より第3四半期と利益額が増加する同社の事業特性を加味すれば、計画達成に向け十分追い込みが可能な水準だろう。 3. データサイエンス開発拠点開設準備が進捗、スマートフォン利用狙い新バージョンTVCMが好反応 同社はデータサイエンスに基づく高度なマーケティングとシステム開発を目的に、2018年上期を目途に大阪と東京に開発拠点を開設する予定を期初に発表しており、その準備が進捗している。既に梅田(大阪)と赤坂(東京)に拠点を確定し、現在は内装設備工事などが行われている。2年から3年を目処に30人程度のデータサイエンティスト及びITエンジニアの採用を予定している。 新バージョンのTVCMが2108年3月から放映されており、反応が良い。同社のCMはCMソングにのせて「モノタロウ」を繰り返すユニークなものだ。新バージョンは、この基本スタイルをベースに、「スマホで、見つかる、注文できる」といった利便性を強調したものだ。これまでのところスマートフォン経由の加入は増加しており、狙いどおりと言えるだろう。 ■Key Points ・2018年12月期第1四半期はほぼ計画どおりの順調な滑り出し、新規口座獲得数は過去最高 ・2018年12月期は、売上高1,000億円、当期純利益100億円へチャレンジ ・データサイエンス開発拠点開設準備が進捗、スマートフォン利用狙い新バージョンTVCMが好反応 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《MH》
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間接資材のインターネット通販最大手。工場・工事用、自動車整備用等の間接資材を販売。取扱商品は約2200万点。登録会員数は910万6521口座。購買管理システム事業は高成長。23.12期通期は2桁増収増益。 記:2024/04/15