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C&R Research Memo(4):プロフェッショナル人材ネットワークを構築し、約2万社の顧客にサービスを提供

2018/5/1 15:33 FISCO
*15:33JST C&R Research Memo(4):プロフェッショナル人材ネットワークを構築し、約2万社の顧客にサービスを提供 ■会社概要 4. 特徴と強み クリーク・アンド・リバー社<4763>の事業の特徴は以下のとおりであり、一般的な人材サービス会社とは異なると弊社では考えている。 (1) プロフェッショナル分野を対象に事業を展開 同社が定義するプロフェッショナルとは、1)世界中で活躍できる職種、2)機械では代替できない職種、3)知的財産が蓄積される職種、の3条件を満たすものとなる。これら3条件を当てはめて展開しているのが、テレビ・映画制作、ゲーム、Web、出版等のクリエイティブ分野、医療、VR、IT、法曹、会計、建築、ファッション、シェフ、研究の専門分野で合計10分野となる。なお、対象分野については今後も周辺領域に拡大していく意向となっている。また、業績の安定性という観点から見ると、プロフェッショナル分野を事業の対象にしているため、比較的景気の下降局面で悪影響を受けにくい構造になっていることが特徴となっている。 (2) スタジオの設置によりノウハウを同社に蓄積 人にノウハウが蓄積されていくだけでなく、そのノウハウを組織全体で共有化し、それを深掘りし他分野へ展開していくことで、クライアント企業に対してより良い提案やサービスの向上につなげている。主力のクリエイティブ分野では東京(テレビ、ゲーム、Web、VR)、名古屋(アミューズメント)、大阪(ゲーム)にスタジオを保有し、合計700名以上の体制で各業務に従事している。顧客企業で仕事を完了したプロフェッショナルが、就業先でのニーズなどを共有し、他の顧客企業から戻ってきたプロフェッショナルと次の企画提案を共同で練る。同社は、これを「インソーシング」と定義し、将来の受注案件の獲得に生かしている。プロフェッショナルの思考の幅が広がり、1社だけの経験では得られない効果や付加価値の高い提案が可能となり、競合他社との差別化要因となる。当然ながらこのようにして獲得した案件は高い利益率が期待できる。この好循環の仕組みによって、テレビやゲーム業界で既に多数の顧客企業を獲得しているほか、ここ最近ではWeb制作においても官公庁等から大型案件の受注を獲得するなど、その成果が出始めている。 (3) 大きなネットワーク 同社に登録しているプロフェッショナルの人材ネットワークは、2018年2月時点で23万人超に達している。主力のクリエイティブ分野では、クリエイター8万人、顧客数で3千社のネットワークを構築している。このうちテレビ分野では、同社ネットワークに参加するクリエイターが関与した番組が、全テレビ番組の45%に達するなど圧倒的な存在感を示している。また、ゲーム分野では自社開発タイトル制作のほか、大手プラットフォーム企業やパブリッシャーとの共同開発案件を多数手掛けている。中国企業との共同開発案件についても成功実績があるほか、ソーシャルゲームの運用についても2年ほどかけてそのノウハウを蓄積し、2018年2月時点で「戦国修羅SOUL」を含む自社6タイトルの運営を行っている。 医療分野では、国内の勤務医(研修医含む)約19万人のうち、約45%を占める約9万人が同社サービス(医師向け転職情報サイト「MediGate」、医学生・研修医向けの臨床研修支援サービス「レジナビ」等)に登録し、顧客となる医療施設数は1.2万施設となっている。同社では医学生のための臨床研修指定病院合同フェア(現 レジナビフェア)を全国規模で開催しており、その際に医学生が「レジナビ」に登録するため、登録会員獲得のための広告宣伝費がかからず、同事業の利益率の高さの一因にもつながっている。また、勤務医については平均3年で転職することから毎年、一定の需要が見込まれるため、収益の安定性も高い。 その他の分野についても年々、ネットワークは拡大している。IT分野ではSEを中心に3,500人、法曹分野では弁護士9,000人、会計分野では公認会計士・税理士等で4.2万人が同社ネットワークに登録している。 (執筆:フィスコアナリスト 佐藤 譲) 《MW》
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映像やゲームなどクリエイティブ分野で企画・制作を行うクリエイターのプロデュース、エージェンシー事業が主力。医療分野、会計・法曹分野等でも事業展開。配当性向30%水準目安。新規サービスの創出等に注力。 記:2024/07/08