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個人ブロガー三竿郁夫氏:動き出した洋上風力発電【FISCOソーシャルレポーター】

2018/3/28 15:56 FISCO
*15:56JST 個人ブロガー三竿郁夫氏:動き出した洋上風力発電【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人ブロガー三竿郁夫氏(ブログ 「IA工房」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 -------------------------------------------------------------------------------- 各国は、再生エネルギーの構成比率を上げるべく目標を立てている。その中で、洋上風力発電が注目されている。洋上風力発電を一大産業として発展させる政策を打ち出しているイギリスは、国全体の発電量の三分の一以上を風力で賄う計画が進行中だ。日本でも遅ればせながら洋上風力発電の動きが活発になってきた。 ・日立製作所<6501>は、2014年日立ウィンドパワーを設立し、風力発電ビジネスに力を入れている。今月、鹿島港沖合の洋上風力発電所建設計画で、「鹿島洋上風力コンソーシアム」と、事業実施の協定を結んだ。2020年度に計36基(総出力は約187MW)の風車を着工する予定だ。 ・ソフトバンクグループ<9984>のSBエネジーは、北東北3県で合計約130MWの風力発電を計画している。 ・コスモエネルギーホールディング<5021>は、洋上風力でリーディング企業を目指すことを発表した。 ・戸田建設<1860>は、長崎県五島市沖で2007年から浮体式洋上風力発電の研究プロジェクトをスタートし、実証事業を経て、2016年に実用化した。今後計画する22MWの浮体式洋上風力発電事業の資金の一部をグリーンボンドによって調達する。 ・三井造船<7003>は、これまで洋上風力の浮体製造に関わってきたが、富山県沖合で海底に固定する着床式洋上風力発電ビジネスを手がける。2020年から商業運転を始める予定である。 風力発電の要素技術やサプライチェーン、O&M(管理・運営)を考えた場合その潜在的産業規模は大きい。 これまで、2MW以上の大型の風力発電機を製造できるのは、三菱重工業<7011>、日立製作所<6501>、日本製鋼所<5631>の3社と言われてきたが、いろいろな企業が参入する時代となりつつある。 エネルギー庁を中心に風力産業基盤強化への議論もなされている。将来、低風速でも台風のような強風でも稼働し、蓄電池や水素技術によって出力変動の不安定さを解消する「日本型風力発電」の産業基盤をつくり、洋上発電も含む長期の管理・運営(O&M)サービスも提供するようになるだろう。日本は、風力発電ビジネスで出遅れてしまったが、風力発電関連の開発からサプライチェーン、O&Mで日本特有の強さを発揮できる基盤を作り上げれば、日本の有望な産業になるだろう。また、この産業基盤をうまく育てることができれば、世界のイニシャティブをとり、地球環境保全、CO2削減にも大いに貢献することができるだろう。 ------------------------ 執筆者名:三竿郁夫 IA工房代表 ブログ名:「IA工房」 《SK》
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1881年創業のゼネコン準大手。建築事業が主力。土木事業、海外事業、浮体式洋上風力発電事業等も。丸の内オアゾ、さいたま合同庁舎などで施工実績。海外事業などへの成長投資で事業ポートフォリオの強化を図る。 記:2024/10/07
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時価総額 171,041百万円
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7011 東証プライム
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時価総額 7,621,071百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
9984 東証プライム
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時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17