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天昇電 Research Memo(1):各種プラスチック製品の老舗メーカー。蓄積された技術力と顧客からの信頼が強み

2018/1/11 15:11 FISCO
*15:11JST 天昇電 Research Memo(1):各種プラスチック製品の老舗メーカー。蓄積された技術力と顧客からの信頼が強み ■要約 天昇電気工業<6776>は、1936年(昭和11年)に創業した歴史のある合成樹脂(プラスチック)成形品メーカーである。その間に培われた技術力は高く、顧客との信頼関係も厚い。製品の向け先は幅広い業種に及んでいるが、現在は自動車向けの比率が高い(約55%)。今後は、内需向けの製品を拡充する方針。長い間、業績低迷に苦しんだが前期(2017年3月期)は大幅増益となり、9年ぶりに復配(年間3円)した。古豪復活の感があり、今後の動向が注目される。 1. 2018年3月期第2四半期は、コスト削減効果等で営業利益は期初予想を上回った 2018年3月期第2四半期の連結業績は、売上高7,498百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益593百万円(同4.3%減)、経常利益584百万円(同21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益400百万円(同104.3%増)となった。一部の売上高が下半期にずれ込んだことから売上高は期初予想を下回ったが、高付加価値製品の比率が高まったこと、以前から進めてきたコスト削減策の効果が出始めたことなどにより営業利益は期初予想を上回り微減益にとどまった。 2. 進行中の2018年3月期は先行き不透明感から減益予想だが、上方修正の可能性はある 上半期の業績が予想を上回ったことから会社は、2018年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。現時点では売上高は前期比4.1%増の16,000百万円、営業利益は同23.4%減の980百万円、経常利益は同25.3%減の950百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同32.6%減の650百万円と予想されている。上半期の業績が好調であった割に修正幅は小幅にとどまっているが、これは「絶対に達成出来る数値を目標とする」との会社側の方針によるもので、実際の事業の状況から判断すると更なる上方修正の可能性もありそうだ。 3. 前期は9年ぶりに復配(年間3円)、今後の収益動向と配当政策は要注目 同社は2016年3月期までの9年間無配を続けていたが、2017年3月期には大幅増益を達成、収益基盤も安定してきたことから、年間3円の復配を実施した。経営陣は、「復配したとは言え、決して高い水準ではないので、今後も業績を安定させ少しずつだが増配をしたい」と述べており、今後の業績動向や配当水準に注目したい。 ■Key Points ・各種プラスチック製品の老舗メーカー。技術力は高く顧客からの信頼は厚い ・2018年3月期は前期の反動で減益予想だが、上方修正の可能性も ・今後は内需向け製品の拡充で収益基盤の安定化を図る。配当動向も要注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》
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樹脂成形加工品メーカー。自動車業界が主顧客。医療廃棄物専用容器や物流容器などの自社製品も。自動車生産台数の回復等で日本成形関連事業は収益好調。アメリカ成形関連事業は黒字転換。雨水貯留装置も自然災害増で拡大。 記:2024/06/16