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サイバーコム Research Memo(6):主力のソフトウェア開発事業の好調により第2四半期累計で過去最高業績を更新

2017/12/8 15:36 FISCO
*15:36JST サイバーコム Research Memo(6):主力のソフトウェア開発事業の好調により第2四半期累計で過去最高業績を更新 ■業績動向 2. 2017年12月期第2四半期(2017年4月−9月)決算概要 サイバーコム<3852>の2017年12月期第2四半期(2017年4月−9月)業績は、売上高が前年同期比14.1%増の5,315百万円、営業利益は同6.3%増の285百万円、経常利益は同1.3%増の294百万円、四半期純利益は同0.8%増の198百万円であった。第2四半期累計としては、過去最高の売上高・各利益指標を記録した。 IT業界においては、情報システムやネットワークのセキュリティ対策及び信頼性の確保に対する取り組み、車載、交通分野並びにエネルギー分野等の社会インフラや医療分野における需要拡大に加え、AI、IoT(Internet of Things)、自動運転、第5世代移動通信(5G) 、フィンテックといった新たな技術を活用したビジネスへの期待が高まっている。一方で、IT技術者不足が常態化し人材の確保及び育成が、より大きな課題となっている。 同社においては、既存顧客のリピートオーダー確保や新たなニーズの掘り起こしに加え、新規顧客の獲得や需要拡大が見込まれる成長分野への積極的な営業展開に注力し、主力のソフトウェア開発事業が好調に推移し、第2四半期累計としては過去最高の売上高を記録した。また、動員力強化施策として、中途及び新卒採用活動を積極的に展開するとともに、パートナーとのリレーションシップ強化施策を推進している。さらに、転換技術者教育や実践プログラムを取り入れた階層別研修の充実化を図り技術力向上に向けた人材育成を図っている。 営業利益は、研究開発等の先行投資や本社移転に伴う什器購入等によって販管費が増加したが、増収効果により増益となった。四半期純利益は、助成⾦収入減少による営業外収益が減少したが増収効果の影響により増益となった。 3. セグメント別動向 (1) ソフトウェア開発事業 主力事業であるソフトウェア開発事業においては、売上高4,273百万円(前年同期比14.4%増)、 営業利益602百万円(同10.1%増)となった。通信ソフトウェア開発は国内外の通信システム案件が減少傾向で推移したが、制御ソフトウェア開発においてはECU(Electronic/Engine Control Unit)等の車載システム関連の開発案件が好調に推移した。また、業務ソフトウェア開発においては、企業向け業務システム、エネルギー関連システム、生保システム、ECサイト構築、医療システム等の開発案件が好調に推移した。 売上高推移で見ると、通信ソフトウェア開発がこの2~3年は減少傾向にあるが、制御ソフトウェア開発及び業務ソフトウェア開発が拡大し、ソフトウェア開発事業全体では順調に成長している。 (2) サービス事業 サービス事業においては、売上高1,011百万円(前年同期比9.7%増)、営業利益145百万円(同 30.7%増)となった。SIサービス(構築・保守・運用・評価検証サービス)においては、クラウド化対応案件や通信キャリア向けネットワーク構築案件の継続に加え、保守・運用が堅調に推移した。また、自社プロダクトである「Cyber Smart」シリーズ製品(Cyber IP-PBX、Cyber CTI、Cyber Phone)においては、顧客ニーズに柔軟に対応することでコールセンター構築案件の受注やクラウド版の販売が好調に推移した。 過去の売上高推移を見ても、おおむね安定的かつ順調に伸長していることがわかる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹) 《MH》
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3852 東証スタンダード
1,902
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±0(0%)
時価総額 15,258百万円
富士ソフト傘下のソフト開発会社。通信分野に強み。受託開発主体にSI、自社パッケージも展開。通信ソフトウェア開発は好調。23.12期3Q累計は増収増益。富士ソフトによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/01/09