マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/6 18:20:57
9,230,493
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

ワコム Research Memo(1):2018年3月期第2四半期はV字回復。2019年3月期からの新成長戦略に注目

2017/12/1 15:31 FISCO
*15:31JST ワコム Research Memo(1):2018年3月期第2四半期はV字回復。2019年3月期からの新成長戦略に注目 ■要約 ワコム<6727>はペンタブレットの世界トップメーカー。クリエイターを対象とする市場では世界シェア約90%を誇る。自社ブランドでペンタブレット製品を販売するブランド製品事業と、デジタルペンやタブレットのコンポーネントを完成品メーカー向けにOEM供給するテクノロジーソリューション事業が2本柱となっている。 1. 2018年3月期第2四半期決算は2ケタ増収・営業利益黒字化で、V字回復を達成 2018年3月期第2四半期決算は、売上高40,489百万円(前年同期比20.4%増)、営業利益1,501百万円(前年同期は898百万円の損失)と前年同期比大幅増収・黒字転換で着地した。ブランド製品事業では新製品効果が寄与して収益が拡大した。テクノロジーソリューション事業ではタブレット向け(ノートPC含む)の売上が急増した。デジタルペンの搭載が商品性の確保のためには不可欠という認識へと変わってきたことが背景にある。スマートフォン向けも2017年3月期下期の不振から回復軌道に戻った。2つの事業セグメントがいずれも増収増益となり、収益のV字回復につながった。 2. 通期予想を上方修正。下期予想における慎重なスタンスは現時点では妥当 同社は2018年3月期通期の業績見通しについて、第2四半期の順調な進捗を反映して期初の業績予想を上方修正した。最新の予想は、売上高80,900百万円(前期比13.4%増)、営業利益2,900百万円(前期は1,171百万円の損失)となっている。セグメント別ではブランド製品事業の収益を期初予想から若干引き下げた。一方、テクノロジーソリューション事業は期初予想から上方修正した。ただし、その度合いは上期実績に照らすと慎重な予想だ。弊社では現時点では妥当な業績予想だと考えているが、今後サプライズを伴う修正があるとすれば、その方向性は上だと見ている。 3. 井出新社長の就任を発表。2019年3月期から新中期経営計画・成長戦略がスタート予定 同社は2018年4月1日をもって井出信孝(いでのぶたか)氏が新社長に就任することを発表した。井出新社長は就任後に新中期経営計画の形で新たな成長戦略を発表する予定であり、2018年3月期下期からその策定に取り組んでいる。経営方針及び成長戦略の方向性について、詳細は新中期経営計画の発表を待たねばならないが、同氏は“技術で世界をリードする”と“お客様にとって価値のある技術”の2つを軸としたものとなることを表明している。弊社では2017年3月期の業績悪化は“オウンゴール”的な要因が大きかったと考えており、成長戦略と同時にオウンゴールをなくす企業体質の構築という視点からも新中期経営計画に注目したいと考えている。 ■Key Points ・47歳の井出信孝氏が2018年4月に新社長に就任へ ・従来の経営ビジョンを堅持しつつ、“技術リーダーシップ”をキーワードに成長戦略を策定 ・2018年3月期下期はオウンゴールをなくす企業体質づくりの進展に注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MH》
関連銘柄 1件
6727 東証プライム
682
10/4 15:00
-4(-0.58%)
時価総額 112,220百万円
描画用ペンタブレットで世界首位。韓国サムスン社など向け電子ペンOEMも。24.3期3Q累計は自社ブランド品の需要が戻らず。だがOEMが回復。経費削減や円安なども寄与して増収増益に。営業外に為替差益を計上。 記:2024/04/11