マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/6 12:28:03
9,229,282
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

東都水産 Research Memo(6):千葉及び埼玉県民の食卓も守っている

2017/12/1 15:36 FISCO
*15:36JST 東都水産 Research Memo(6):千葉及び埼玉県民の食卓も守っている ■事業概要 2. グループ会社 同社のグループ会社は、東都水産<8038>同様、水産物卸売事業、冷蔵倉庫及びその関連事業、不動産賃貸事業を行っている。水産物卸売事業を行っている子会社は(株)埼玉県魚市場、千葉魚類(株)、川越水産市場(株)の3社で、事業環境は築地市場以上に厳しいが、地域の小売業や食生活を支える社会的意義は大きい。冷蔵倉庫及びその関連事業では、埼玉県魚市場、釧路東水冷凍(株)、豊海東都水産冷蔵(株)、東水フーズ(株)が冷蔵倉庫に、釧路東水冷凍、AERO TRADING CO.,LTD.、東水フーズが水産物製造加工に、埼玉県魚市場とSUNNY VIEW ENTERPRISE LTD.が不動産賃貸事業に携わっている。 埼玉県魚市場は1971年中央卸売市場に準ずる卸売市場として開設され、1973年には埼玉県知事許可の地方卸売市場となった。人口増加を続ける埼玉県の中核さいたま市で、海のない県民の健康的な食生活を支えている。卸売部門は、生鮮魚介類や冷凍塩干加工水産物を豊富に品ぞろえし、仲卸業者や売買参加者、量販店などへ販売している。冷蔵部門は保税蔵置場を含む冷蔵保管業務や寄託者の第一種利用運送業務により食品流通の多様化にも対応しており、水産物以外の幅広い商品の保管も委託されている。来年(2018年)2月には冷蔵倉庫機能と多様な物流機能を兼ね備えた「物流センター」が竣工予定で、地域の中小スーパーを含む量販・外食向けロジスティックの基点になることが見込まれている。 千葉魚類は、千葉市民ほか近郊の生鮮食料品の流通拠点として1961年に全国で18番目の中央卸売市場として開設された(現在は地方卸売市場へ転換)水産と青果を併せ持つ総合卸売市場の水産物を取り扱う卸売業者で、各地の生鮮魚介類や加工品などを千葉県民に供給している。 東水フーズはマグロの加工を主要事業とし、関東では最大規模の自社加工場を有している。マグロ加工・販売事業では、本マグロやメバチマグロ、キハダマグロなどの顧客の要望に合わせた加工のほか、ネギトロのビニールパック詰めやサーモンの真空パック詰めなども行っている。冷凍・冷蔵業ではマイナス55℃の超低温冷凍保管庫によってマグロの品温管理・保管もしている。また、同社が社屋の一角で運営する「浜町食堂」は、冷蔵倉庫街の会社員、ドライバーや一般顧客に安価で良質なマグロメニューを提供し、好評を得ている。 釧路東水冷凍は、前身の東都水産釧路冷凍工場時代を含めると60年を超える歴史があり、鮭の加工品を中心に北海道の水産物を全国に販売している。なかでも四季の鮭シリーズは、独自の製法で熟成させた鮭を、半身は天然塩を使用した塩味、もう半身はさらに粕漬けに加工した真空パックの製品で、季節により秋鮭(9月上旬~10月上旬)や紅鮭(6月上旬~7月上旬)など数種ある。ほかにイクラや筋子といった鮭子や紅鮭の切り身を販売している。 川越水産市場は、1994年の川越総合卸売市場の開場と同時に水産物卸売会社として設立された。全国各地より生鮮・冷凍魚介類と水産加工品を集荷し販売している。特徴は、仲卸業者と協力して地域の飲食店・小売店への提案を進めていることである。また、毎週土曜日の9時~12時は一般消費者に開放している。 豊海東都水産冷蔵は、1967年に東京都中央卸売市場の補完機能として設立された冷蔵倉庫会社である。フローズン・チルド・セミ超の三温度帯に対応した、卸売市場の重要なインフラとなっている。また、豊海水産埠頭に位置するため築地、大田、豊洲などの各市場から近いというメリットがある。 AERO TRADINGは1978年カナダ国バンクーバーに設立された水産物製造・加工会社で、バンクーバー及びポート・エドワードにカナダ政府の厳しい基準を満たす加工工場を有する。設立以来成長を続け、現在ではブリティッシュ・コロンビア州沿岸で最も多くの種類の天然水産物を買い付け加工する、有力な1社となっている。取扱品目は鮭各種、オヒョウ、ボタンエビ、各種魚卵、底魚、ビンチョウマグロ、ダンジネスクラブ、ギンダラなどのほか、子持ち昆布や数の子など加工品も扱っている。主に日本や北米、中国向けに出荷している。近年の魚食の世界的拡大により、現在米国や中国向けの販売が急拡大しており、もともと半分以上あった日本向けの構成比が現状25%程度へと縮小している。AERO TRADINGは同社の海外ネットワークの基点にもなっており、このような在外子会社を持つ卸売業者はほかにないということも同社の特徴になっている。なお、AERO TRADINGには、関係会社のSUNNY VIEW ENTERPRISE LTD.(バンクーバー)があり、不動産賃貸業も行っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《MH》
関連銘柄 1件
8038 東証スタンダード
6,400
10/4 9:13
±0(0%)
時価総額 25,766百万円
水産物卸。生鮮・冷凍魚介類、水産加工品の販売を手掛ける。冷蔵倉庫や不動産賃貸も事業領域。冷蔵倉庫及びその関連事業は伸び悩む。水産物卸売事業は取扱数量が増加。24.3期3Qは増収。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/13