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藤商事 Research Memo(4):主力タイトルの「リング」シリーズ投入効果で大幅増収増益に

2017/11/27 15:34 FISCO
*15:34JST 藤商事 Research Memo(4):主力タイトルの「リング」シリーズ投入効果で大幅増収増益に ■業績動向 1. 2018年3月期第2四半期累計の業績概要 藤商事<6257>の2018年3月期第2四半期累計の業績は、売上高が前年同期比40.2%増の29,553百万円、営業利益が同250.9%増の4,173百万円、経常利益が同257.8%増の4,258百万円、四半期純利益が同214.5%増の2,706百万円と大幅増収増益となった。同社の主力タイトルである「リング」シリーズの最新機種となる「リング 終焉ノ刻」をパチンコ・パチスロ機の両方で投入したことで、全体の販売台数が前年同期の6.29万台から7.07万台と12.4%増加したことが主因だ。 パチンコ機の販売状況は、台数ベースで前年同期比20.1%減の5.03万台、金額ベースで同0.2%減の21,025百万円となった。投入機種数が前年同期から1機種減少の3機種となったため台数ベースでは減少したものの、人気シリーズの「CRリング 終焉ノ刻」(6月発売)から採用した新本体枠の販売増により販売単価が上昇し、金額ベースではほぼ横ばい水準となった。新機種のホールでの稼働週数では2機種が目標を達成するなど、おおむね順調に推移した。新本体枠では「専用サイドユニット」の装着・交換が可能となっており、今後は機種ごとにインパクトのあるギミックやアイキャッチにより商品性を高めていく方針である。 一方、パチスロ機の販売状況は、4機種の投入により台数ベースで2.04万台、金額ベースで8,527百万円となった。2018年3月期第2四半期はパチンコ機で実績のあるタイトル「リング」「地獄少女」をパチスロ機でも投入し、稼働週数の目標も達成するなど顧客からも一定の評価を獲得した点が注目される。前年同期は新機種の投入がなかったため、ほぼ新機種の販売分がそのまま純増となった。また、パチスロ機では業界初となる「風」(ラッキーエアー)を利用した大当たり演出なども「パチスロ リング 終焉ノ刻」で導入し、好評価を得ている。なお、パチスロ機においても「パチスロ リング 終焉ノ刻」(5月発売)から新筐体を採用している。新筐体では機種変更の際に「回胴部ユニット」と「下パネル」の交換だけで済む「分離筐体システム」を採用しており、ホール側の利便性向上やコストダウンに寄与する格好となっている。 売上総利益率が前年同期の48.1%から46.3%に低下したが、これはパチンコ・パチスロ機での新本体枠、新筐体の採用により、材料費が上昇したことが主因となっている。新本体枠、新筐体の機種が販売された第2四半期(2017年7月-9月)だけで見ると売上総利益率は42.3%まで低下している。今後投入される機種はすべて新本体枠、新筐体を採用するため下期の売上総利益率も第2四半期並みの水準が続くものと予想される。ただ、ホールでの導入が一巡する2019年3月期には材料費も減少するため、売上総利益率は上昇に転じるものと予想される。 販管費については前年同期比で6.4%増となったが、主な増加要因としては広告宣伝費で194百万円、販売手数料で108百万円、研究開発費で68百万円となっている。売上高の大幅伸長により販管費率は前年同期の42.4%から32.2%と大きく低下し、この結果、営業利益率は同5.6%から14.1%へと上昇した。 なお、第2四半期累計での会社計画は開示していないものの、新本体枠の採用による販売価格の見直しが順調に進んだことにより、売上総利益率が当初想定(通期で44.2%を計画)を上回り、利益ベースでは計画をやや上回ったものと見られる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MH》
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パチンコ・パチスロ機の中堅メーカー。1958年創業。無借金経営。「とある」シリーズなどアニメジャンルが主力商品。パチスロ遊技機の新製品「スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒」は24年8月上旬から導入予定。 記:2024/06/11