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ソルクシーズ Research Memo(3):2017年12月期は外注費増などにより、利益ベースで下振れする可能性あり

2017/11/27 7:55 FISCO
*07:55JST ソルクシーズ Research Memo(3):2017年12月期は外注費増などにより、利益ベースで下振れする可能性あり ■業績動向 1. 2017年12月期第3四半期累計業績の概要 ソルクシーズ<4284>の2017年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比9.3%増の10,560百万円、営業利益で同27.4%減の283百万円、経常利益で同27.8%増の455百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同65.1%増の265百万円となった。 売上高については、クレジット、サービサー等の金融業界向け案件を中心にSI/受託開発が好調に推移したほか、イー・アイ・ソルやコアネクスト、アスウェアなど主要子会社も大半が増収となった。ただ、営業利益は原価率の上昇を主因に減益となった。旺盛な開発需要に対応するため外注費が増加したことに加え、第3四半期には金融向けの特定案件で開発遅延が発生し、この収束に当たるため人員を多く投下したことが要因となっている。なお、この特定案件に関しては既に検収を終えており第4四半期以降の影響はない。また、販管費の増加については、子会社の内部管理体制強化に伴う人件費等の増加が主因となっている。営業利益は減益となったものの、営業外で投資事業組合運用益144百万円が発生したことにより、経常利益は2ケタ増益となった。 主要子会社では、「見える化」ソリューションの引き合いが旺盛なイー・アイ・ソルが新規顧客からの受注増により2ケタ増収増益となったほか、ICTインフラの基盤構築を行うアスウェアも旺盛な需要を背景に好調に推移している。車載ソフトウェア開発のコンサルティングサービスを行うエクスモーションでは、コンサルタントの人材育成に注力していることもあり、1ケタ台の増収増益と堅調な推移となっている。一方、減収減益だったのは銀行向けシステム開発案件が一段落したエフ・エフ・ソルと(株)インフィニットコンサルティングの2社だけとなっている。 2. 2017年12月期業績見通し 2017年12月期通期の連結業績は、売上高で前期比0.8%増の13,400百万円、営業利益で同14.2%増の700百万円、経常利益で同39.9%増の845百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同37.7%増の500百万円と従来予想を据え置いている。第3四半期までの進捗率は売上高で78.8%と計画をやや上回るペースだが、営業利益では遅延プロジェクトの発生もあって40.5%と進捗率が低くなっている。第4四半期も特定開発案件について納期前倒し要請が入っており、それに対応するための外注費増が見込まれていることから、売上高に関しては増額となりそうなものの、利益面では会社計画を下回る可能性がある。ただ、経常利益ベースでの増益は確保できるものと弊社では見ている。 なお、エクスモーションやイー・アイ・ソル、アスウェアなど主要子会社については第4四半期についても収益拡大基調が続く見通しだ。また、デジタルサイネージ事業を展開するインターディメンションズはアミューズメント施設向けが伸び悩んでいるものの、2017年7月に販売代理店契約を結んだ高千穂交易<2676>の商材である商品監視システムの受注実績が出始めており、今後の収益回復が見込まれている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《TN》
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