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ピクスタ Research Memo(3):デジタル素材を対象に、クリエイターと需要家をつなぐマーケットプレイス

2017/9/22 15:02 FISCO
*15:02JST ピクスタ Research Memo(3):デジタル素材を対象に、クリエイターと需要家をつなぐマーケットプレイス ■事業の概要 2. PIXTAの事業モデル ピクスタ<3416>は、国内のPIXTA事業で稼いだ収益を『fotowa』や『Snapmart』の新事業及び海外事業に投資して次代の成長事業として育成中だ。したがって、同社の将来を考える上で『PIXTA』の事業モデルについての理解は不可欠だ。また『Snapmart』や海外展開について理解するうえでも、基本となる『PIXTA』の事業モデルを理解することは極めて有用だろう。 『PIXTA』はインターネット上に開設された、デジタル素材(現状は写真、イラスト、動画だが、写真が圧倒的に多い)を対象とするマーケットプレイス(市場)だ。そこにクリエイター(素材提供者)がデジタル素材を投稿し、それらを必要としているユーザー(法人・個人)が購入するというものだ。同社は市場の運営者として、投稿された素材のうち実際に販売された素材について、購入者から集金し、投稿したクリエイターに対して報酬(コミッション)を支払う。 (1) デジタル素材の仕入とコミッション 商材であるデジタル素材は、プロフェッショナル及びアマチュアのクリエイターからの投稿によって成り立っている。同社がクリエイターに支払うコミッションは、クリエイターの登録状況や販売実績などによって、販売価格の22%~58%の範囲に設定されている。以上は単品販売の場合であり、定額制による販売の場合や、当該素材について購入者がエクストラ・ライセンスで購入した場合には、別のコミッション率が適用される。 (2)ユーザーと料金プラン PTXTAのユーザー(素材の購入者)は法人がメインだが、広告代理店やデザイン制作会社、マスメディアから一般企業、フリーランスなどの個人まで幅広い。用途は、法人では広告制作(Web、リアル)や商品デザイン、パンフレット、書籍、TV番組などさまざまだ。個人はホームページやプレゼン資料での利用のほか、毎年年末にかけて年賀状素材の利用も多くみられるという。 料金プランは大きく2つだ。1つは“単品販売”で、利用者が1点ごとに購入する形式だ。もう1つは“定額制販売”で、月次(30日)更新と1年更新を選択でき、さらに最大購入(ダウンロード)数でも選択が可能となっている。定額制に関しては、既存の定額制プランではカバーできなかった、定期的に少量の素材を必要とするユーザーを念頭に、2017年5月から少量定額プランを開始している。今後の成長に重要な役割を果たすことが期待されている(詳細は後述)。 (3)コスト構造 同社のコスト構造は、基本的にはeコマース(EC)のそれだと弊社では理解している。すなわち、売上高の拡大に比べて費用の増加のペースは緩やかであり、売上高が一定のラインを超えると利益率が急速に拡大するという構造だ。 同社の費用構造を見ると、仕入原価はクリエイターへのコミッションであり、これは変動費的性格を持つ。コミッション率が低下基調にある背景には、途中でコミッション率の改定を行ったことと、定額制利用者数が増加してきていることがある。コミッション率はクリエイターの投稿数にも影響するため、極端に絞り込むのは難しいと思われるが、定額制利用者数の増加が続けば、今後も仕入原価の構成比の低減基調は継続すると弊社ではみている。後述するように、同社は定額制販売の拡大を成長戦略の1つに位置付けている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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デジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」の運営を行う。素材点数は約9300万点。出張撮影プラットフォーム「fotowa」の運営等も。PIXTA事業では少量ダウンロードプランの利用ユーザーが増加。 記:2024/06/24