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木徳神糧 Research Memo(5):通期予想も下方修正だが事業の実態は回復傾向

2017/8/25 15:15 FISCO
*15:15JST 木徳神糧 Research Memo(5):通期予想も下方修正だが事業の実態は回復傾向 ■木徳神糧<2700>の今期の見通し 1. 2017年12月期の業績見通し 上記のように上期(2017年1月ー同6月)の業績結果が期初予想を下回ったことを受けて、2017年12月期通期の連結業績も下方修正され、現在は売上高で前期比0.2%減の102,580百万円、営業利益で同30.3%減の740百万円、経常利益で同31.9%減の760百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.1%増の920百万円が予想されている。親会社株主に帰属する当期純利益を増益と予想しているのは、旧本社跡地及び東日本大震災で被災した仙台の精米工場の跡地が売却され、特別利益が計上されるためである。 上期の実績に加えて、平成29年産米が高値で推移すると予想されること、米国のトランプ政権によるTPP離脱の影響がまだ完全には見極められないこと、国内では自民党と全農の関係がどうなっていくか不透明であることなどから主力の米穀事業については慎重に見ている。 2. 2017年12月期の米穀市場の見通しについて セグメント別利益からも明らかなように、同社の業績に最も影響を与えるのは米穀事業である。2017年12月期の米穀市場の見通しについて同社では、需要面では引き続き一般消費者向けは米離れの影響により低迷すると予想しているが、コンビニエンスストアや外食等を中心とした中食市場の需要は堅調に推移すると見ている。その一方で価格については、今後の天候等にもよるが、平成29年産米は前年に比べて高く推移すると予想しており、採算面での大きな改善は見込んでいない。 さらに不透明感が増しているのが、自民党政権と農業団体(全農等)の関係である。自民党は一段の改革を農業団体に迫っているが、どこまで市場が自由化・開放されるかは依然として不透明であり、同社としても米穀市場が自由化されることは歓迎しつつも今後については必ずしも楽観視していない。このような状況から2017年12月期の業績について同社では、上期の実績も踏まえて上記のようにかなり控えめに予想している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》
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米穀卸売大手。精米や玄米を主力に、コメ加工食品、輸入牧草などの飼料、鶏卵も展開。日本米の販売量は業界トップクラス。米穀事業では取引価格が大幅に上昇、販売も堅調で売上伸びる。過度の米高騰は米離れを招く懸念。 記:2024/09/08