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素材各社、今年は「値上げ」の年、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017/8/10 12:15 FISCO
*12:15JST 素材各社、今年は「値上げ」の年、SMBC日興証券(花田浩菜) こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。 2020年に東京オリンピックを控え、建設需要が高まっていますね。8/10付の「Daily Outlook」では、素材各社の業績から今後について考察されているのでご紹介します。 まず同レポートでは、『鉄鋼や非鉄、化学など素材各社の業績が回復している。鉄鋼国内最大手の新日鉄住は昨年の原材料費高騰に対応した製品価格の値上げが浸透し、18/3期4-6月の売上高は前年同期比+29%、営業利益は黒字に転換した。他の大手も同様に業績が急回復している。非鉄では、住友鉱が銅やコバルト等非鉄金属価格の上昇、三菱マが国内や米国のセメント販売増加、非鉄金属価格の上昇、電子材料の需要拡大などを背景に共に大幅な増収増益。化学では、石油化学製品の価格上昇を背景に三菱ケミHD など大手各社が大幅な増益となっている』と、素材各社の業績が市況の上昇などを背景に回復していることを伝えています。 次に、業績のけん引要因と背景について、『各社の業績をけん引しているのが製品価格の上昇だ。価格上昇の要因は個々の製品ごとに様々だが、幅広く素材価格に影響を与えているのが中国の政策である。鉄鋼等で最大の生産国となっている中国では、深刻な大気汚染問題や企業の業績悪化などを受けて政府が過剰設備の削減に努めており、鉄鋼や石炭、非鉄、セメントなどをその対象としている。また、今秋に5年に1度の共産党大会開催を控え、景気の下支えを目的に政府がインフラ投資を拡大しており、需要面も素材価格の押し上げに寄与している。この他、鉄鋼やセメントは東京五輪や首都圏再開発関連、公共投資などの内需、非鉄金属や化学は自動車・半導体向け電子材料の需要拡大も追い風となっている』と分析しています。 続けて、『鉄鋼業界では、8~9月頃に実施される大手鉄鋼メーカーと大口顧客による価格交渉で、値上げが実施できるかが注目されよう。また、セメント業界は石炭・石油や電力など燃料価格の上昇が4-6月期の業績下押し要因となったものの、需要は国内を中心に好調である。セメントの価格は近年横ばいとなっているが、今後値上げによる業績回復が期待され、今後の価格交渉で値上げが実現できれば、市場は好感しよう』との見解を述べています。 最後にレポートでは、『さらなる業績向上が期待される主な素材関連銘柄』を紹介しています。具体的には三菱マ<5711>や住友鉱<5713>、太平洋セメ<5233>など全7銘柄が挙げられていますので、詳しくは8/10付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。 また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。 花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。 フィスコリサーチレポーター 花田浩菜 《DM》
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