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ジオマテック Research Memo(1):真空薄膜製品の製造販売に特化、その技術は幅広い分野で応用されている

2017/7/24 16:51 FISCO
*16:51JST ジオマテック Research Memo(1):真空薄膜製品の製造販売に特化、その技術は幅広い分野で応用されている ■要約 ジオマテック<6907>は、真空薄膜製品の製造販売などを行っている企業で、1953年に創業して以来、一貫して真空薄膜技術のプロフェッショナルとして歩んできた。取扱製品は、フラットパネルディスプレイ用基板(液晶ディスプレイ用基板、EL用基板、タッチパネル用基板)、光学機器用部品、その他真空薄膜製品などで、その技術はタッチパネルやディスプレイへの薄膜加工のみならず、幅広い分野で応用されている。 スマートフォン、タブレット端末、ゲーム、デジカメ、カーナビなどの普及は、同社が得意とする真空薄膜技術の活躍の場を広げ、液晶ディスプレイ、タッチパネルなどのカテゴリー製品が拡大、業績を押し上げることとなった。しかし、近年では、スマートフォンの需要が成熟化していることから、これらに依存したままでは成長を続けるのが難しい状況となっている。そのため、主力となっているFPD(フラットパネルディスプレイ)関連分野に加えて、業績をけん引する新たな柱となる製品を拡充することが必要となってきた。 そこで、同社は車載、インフラ、建材などディスプレイ産業以外に幅広く新たな分野の製品育成に積極的に取り組んでいる。 なかでも、車載(四輪・二輪)分野については、インテリア、エクステリア部品で薄膜加工へのニーズが増加している。 このほか、加飾膜、透明ヒーター、近接センサー、撥水・親水、円筒内部成膜など、従来のディスプレイ産業向けとは異なる新しい製品・技術が、様々なシーンで採用されており、今後に期待が持てる状況だ。当面は、これらの製品に注力するとともに、お客様からの試作品に積極的対応し、新たな薄膜製品、技術を開発し飛躍を目指していく。 2017年5月15日に発表した2017年3月期連結決算は、売上高が8,598百万円と前期比10.7%減と2ケタ減収となりながらも、営業利益は145百万円(前期は97百万円の損失)と黒字に転換した。大規模な減損処理を行ったことに伴い減価償却費が大幅に縮小したことや、原価低減、発生費用の削減など経営全般にわたる効率化に取り組んだことが背景にある。 一方、2018年3月期の予想は、売上高が前期比1.1%減の8,500百万円、営業利益は同2.06倍の300百万円と、ディスプレイ関連の成熟化もあって売上げは伸び悩むが、前年に続いて収益率は改善される見通し。配当金については、引き続き年間30円で、厳しいながらも、株主還元には前向きな姿勢を崩していない。 ■Key Points ・車載、インフラ、建材など、ディスプレイ産業以外の新たな分野の製品育成に積極的に取り組む ・2017年3月期は営業利益黒字に転換 ・2018年3月期は引き続き増益基調 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也) 《MW》
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液晶パネル用帯電防止膜、自動車向けカバーパネル、半導体・電子部品向け薄膜製品の製造・販売を行う。薄膜・加工技術が強み。京セラ、シャープ等が主要販売先。25.3期はタッチパネル用透明導電膜の受注回復見込む。 記:2024/09/03