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能美防災 Research Memo(4):2017年3月期は、5%前後の減収減益

2017/7/19 17:05 FISCO
*17:05JST 能美防災 Research Memo(4):2017年3月期は、5%前後の減収減益 ■業績動向 1. 2017年3月期の業績概要 能美防災<6744>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.3%減の95,328百万円、営業利益が同4.5%減の10,190百万円、経常利益が同3.7%減の10,425百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%増の6,942百万円であった。前期に大型物件が集中した反動減が売上高及び営業利益と経常利益に出たものの、過去2番の高水準は保った。事業別では、火災報知設備と消火設備の売上高がそれぞれ前期比で4.6%、12.2%減少したが、保守点検等が期初予想を上回り、前期比でも5.3%増加して落ち込みを幾分補った。売上高営業利益率は、保守点検等が最も高く、売上総利益率は前期比1.8ポイント増の33.7%へ上昇した。販管費は、期初予想が増収を計画していたこともあり、前期比2.2%増加し、営業利益の減少を引き起こした。 中期経営計画の初年度として積極的な営業活動に努めた結果、受注高は前期比0.3%増の97,946百万円と売上高を上回る金額となった。 2. 財務状況と経営指標 (1) 貸借対照表 2017年3月期の総資産は、114,093百万円と前期比6,948百万円増加した。現金及び預金と建設仮勘定が増加要因である。負債の部では、未成工事受入金と未払金が増加した。有利子負債は、短期借入金が前期並みの18百万円であった。 (2) 経営指標 財務の健全性と収益性は高い。短期的な支払い能力を表す流動比率は、理想的といわれる200%を超える283.7%であった。長期的な安全指標の自己資本比率は64.8%と高い。前述したように有利子負債はわずかな額だ。これらの指標は過去3期間で大きな変動がない。一方、総資産が増加したにもかかわらず、売上高が減少したため、総資産回転率が前期の0.96回から0.86回に低下した。これはROEが、前期の10.0%から9.8%へ低下する要因となった。 (3) キャッシュ・フロー計算書 2017年3月期末の現金及び現金同等物残高は、35,212百万円と前期比6,667百万円増加した。営業活動によるキャッシュ・フローの入金が、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの出金を上回った。税金等調整前当期純利益及び減価償却費の入金額が大きい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《MW》
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火災報知器や消火設備などを手掛ける防災機器最大手。防災システムはビルや地下街、集合住宅、文化財など対応領域多岐。東大寺に納入実績。火災報知設備は収益好調。消火設備は売上堅調。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/04/16