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能美防災 Research Memo(1):積極投資からのリターン獲得に期待

2017/7/19 17:01 FISCO
*17:01JST 能美防災 Research Memo(1):積極投資からのリターン獲得に期待 ■要約 能美防災<6744>は、日本を代表する防災設備システム会社。リーディングカンパニーとして、空港、道路・トンネル、船舶、工場・プラント、LNG基地など様々な分野で業界初のシステムを提供している。東京五輪を控え、競技施設だけでなくホテルなど宿泊施設での需要が見込まれる。また、2008年9月のリーマンショック後は一時低迷したものの、機器・設備の更新需要は安定している。恒常的な年間設備投資が10億円程度であるのに対し、次世代防災への進化のために過去3期は年30億~40億円の投資をした。今後は、積極投資からのリターン獲得に期待したい。 1. 5期連続増配を計画 2017年3月期は、創立100周年を迎え、記念配当として1株当たり2円の増配とした。2018年3月期は、2017年3月期の記念配当を普通配当とした上で、さらに1円増配し、年25円を計画している。 2. 新製品 消火剤噴霧自動消火システム「SPlash α」の発売を開始 消防関係法令の改正により、2016年4月に病院・診療所などのスプリンクラー設置義務基準が変更された。それに呼応して、同社は消火剤噴霧自動消火システム「SPlash α」の発売を開始した。従来のスプリンクラー設備に比べ導入コスト、既存設備への負荷、工事期間や工事中の騒音などで優れている。戦略商品として販売攻勢をかける。 3. 中期経営計画「project30 ~次世代防災への進化~」 同社は2016年末に創立100周年を迎えており、現在の中期経営計画では『次世代防災への進化』をコーポレート・ビジョンとする。防災事業の基盤を強固にし、社会の変化に対応する次世代防災システム・サービスの開発に取り組む。今8月にメヌマ工場に研究・PR実験棟が竣工する予定で、今下期から営業促進に寄与する。また、生産機能を強化するため、メヌマ工場の近傍に新たに土地・建物を取得しており、こちらも今8月から稼働する予定である。 ■Key Points ・連続増配で、2018年3月期は1株当たり25円配当を計画 ・消防関係法令改正に伴い、新製品「SPlash α」を投入 ・生産・実験施設等へ積極投資しており、今後はリターン獲得に期待 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《MW》
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時価総額 175,503百万円
セコム傘下の防災設備機器メーカー。1916年創立。自動火災報知設備、防火・防排煙設備、消火設備等を手掛ける。横浜ランドマークタワー、東大寺などで納入実績。サプライチェーンの強化、価格改定に取り組む。 記:2024/10/14