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桑山 Research Memo(6):メーカーに徹し停滞する市場でシェアアップ

2017/7/10 7:53 FISCO
*07:53JST 桑山 Research Memo(6):メーカーに徹し停滞する市場でシェアアップ ■会社概要 5. 業界と桑山<7889>のポジション 日本のジュエリー市場は90年のバブル崩壊をきっかけに3兆円から1兆円へと縮小した。そのうえ少子高齢化や未婚率の上昇で市場が伸びず、小売市場ではパイの奪い合いが激しくなっている。小売市場で戦っているのは百貨店の1階に出店しているような小売専門店であり、多くが同社の取引先である。ということは、同社製品が各店に並んでいることになるのだが、OEM/ODM製品なので同じものが売られているわけではない。同社の製品力の凄さに驚くばかりだが、小売り段階でのシェア取り合戦に違いはない。 同社は直販をするつもりがない。取引先と直接競合してしまうし、作るノウハウと売るノウハウは異なるという認識を持っているからである。ジュエリーは多品種少量で嗜好品かつ買い回り品である。このため所有欲求以上にシーンとかストーリーが購買動機となる。そうなると店頭での接客や内外装、商品の打ち出し方など販売の技術が必要となるが、同社はこの分野には入らず、メーカーに徹する方針である。中国でもOEM/ODM製品を香港や中国本土の大手ジュエリーチェーンに販売しているが、同様の考え方である。 ジュエリーの製造小売(メーカーであり専門店チェーンである)は、国内ではツツミ<7937>とAs-meエステール<7872>くらいであろう。彼らとは取引先を競い合う間柄ではなく、むしろ小売業としての取引先となる。一方、ジュエリー市場の川上における競合メーカーは、比較的大手では光彩工芸<7878>やナガホリ<8139>と言えようが、前者は製造品目の範囲が異なり競合性は低い。後者は卸であり直販であり一部製造もやっているので、これもやや業態として異質である。両社とも規模感で同社に劣る。 むしろ、日々、品目別に競合しているのが、宝飾品の集積地甲府にあるような小規模のファッションジュエリー専業メーカーやフットワークのいい企画会社である。これらは品目においてピンポイントで競合することがある。特にOEM/ODMで競争が激しくなることがあるが、小規模ゆえ企画力や製造力が安定しないという欠点がある。国内にジュエリーメーカーは400社弱あるといわれるが、その8割が10人以下の小規模企業である。100人以上の企業は10社もなく、その10社とも業態が違うと言える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《TN》
関連銘柄 5件
7872 東証スタンダード
600
11/28 15:30
±0(0%)
時価総額 6,875百万円
宝飾品販売のAs-meエステール、眼鏡販売のキンバレーなどを傘下に収める持株会社。食品販売・飲食店なども手掛ける。宝飾品店は340店舗超。眼鏡店は60店舗超。宝飾品や眼鏡部門は人材育成の強化を推進。 記:2024/06/29
7878 東証スタンダード
1,145
11/28 15:30
-11(-0.95%)
時価総額 907百万円
ジュエリーパーツ、ジュエリーの開発・製造・販売等を行う。山梨県甲斐市に本社。イヤリング金具などジュエリーパーツで国内トップシェア。価格転嫁推進。高付加価値商品、アレルギー配慮商品などの開発を強化。 記:2024/10/25
7889 JQスタンダード
789
12/3 14:48
+6(0.77%)
時価総額 8,152百万円
国内ジュエリー大手。金・プラチナの貴金属やダイヤモンド等のジュエリー製品の製造、卸売。山洋による公開買付けにより上場廃止へ。19.3期1Qは国内宝飾品市場の弱含みが影響も、組織変更が奏功し販管費が減少。 記:2018/11/05
7937 東証スタンダード
2,100
11/28 15:30
±0(0%)
時価総額 32,823百万円
宝飾品の総合企業。宝石の買い付けから宝飾品の製造・卸、販売まで手掛ける。宝飾専門店「JEWELRY TSUTSUMI」を運営。高度な加工技術などが強み。リニューアル等により、既存店舗の活性化を図る。 記:2024/06/29
8139 東証スタンダード
1,364
11/28 15:30
-6(-0.44%)
時価総額 22,878百万円
ジュエリー専門商社。「スカヴィア」などのブランドを扱う。製造機能を有し、自社ブランド商品も展開。百貨店での販売に強み。配当性向40%目安。富裕層向け商品の拡充、グループ販売商品の内製化などに注力。 記:2024/07/07