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桑山 Research Memo(3):日本の小売市場を支える総合ジュエリーメーカー

2017/7/10 7:50 FISCO
*07:50JST 桑山 Research Memo(3):日本の小売市場を支える総合ジュエリーメーカー ■会社概要 2. 事業概要 桑山<7889>は、貴金属チェーンからダイヤモンド、真珠、色石まで幅広く取り扱う国内トップの総合ジュエリーメーカーである。特に貴金属チェーンは、市場に出回る3本に1本は同社製と言われるほど、国内で圧倒的なシェアを有している。同社は、オリジナルをはじめ各種製品の企画・デザインから生産、販売、サービスまでを一貫して提供することができる。このため、大手有名ブランドのOEM/ODM※まで手掛けている。変化し続けるグローバルマーケットの動向をいち早くつかむ企画・デザイン力、桑山品質と呼ばれる品質を重視した生産技術があるからこそ、日本ばかりでなく世界でも認められるようになった。今日では製販両面でアジアや欧米諸国などへ進出、グローバル展開も積極的に推進している。 ※OEM/ODM(original equipment manufacturer/original design manufacturer)とは取引先ブランドの製品を製造すること。OEMはデザインや仕様など取引先の指示により、ODMは詳細な指示がない。 同社の国内外の売上高構成比は国内78%、海外22%である。海外のうち中国(香港・台湾含む)が16%で、アセアン4%、北米他で2%となっている。中国のジュエリー市場は減速しているが、これは過半を占める資産性の強い純金製品市場が減速しているためである。同社が主力とするブライダルリングやファッションジュエリーなどデザインされた高付加価値製品は、結婚指輪取得率(ペア購入率)の上昇や地方都市へ市場拡大によって安定的な伸びを続けている。少子高齢化や晩婚化で需要の停滞する日本とは対照的である。 製品別の売上高構成比はOEM/ODM65%、貴金属チェーン25%、宝飾素材10%である。主力はOEM/ODM製品で、同社からの企画提案(ODM)あるいは取引先からの提案(OEM)による商品テーマに沿ってデザインされた製品群である(採用後に取引先のオリジナル商品となる)。企画・デザイン力、製造能力、地金やダイヤなど宝飾素材の調達力などの点から、同社はメーカーとして高い優位性があると言え、OEM/ODM製品が伸びる素地となっている。また、OEM/ODM製品は総合力を生かした完成品の販売であるため付加価値が高い。 貴金属チェーンは主に機械編みチェーンで、ネックレスやブレスレットなど高付加価値製品(主に10g未満)と、「喜平」などコモディティ色の強い製品(10g~100g)の2種類に大別される。前者は他社メーカーにペンダント製品などを作る材料として販売される。後者は加工賃と地金価格を分けた取引になるため地金相場が上下しても同社の収益(加工賃)への影響は小さい。 宝飾素材はダイヤモンド・ルース(研磨済みダイヤ、裸石)やパール素材(パール連、裸石)などの製品加工前の材料のことである。特にダイヤモンド・ルースは相場のあるコモディティ商品のため、需要(投資)動向は相場に左右されるが、同社利益への影響は小さい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《TN》
関連銘柄 1件
7889 JQスタンダード
789
12/3 14:48
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時価総額 8,152百万円
国内ジュエリー大手。金・プラチナの貴金属やダイヤモンド等のジュエリー製品の製造、卸売。山洋による公開買付けにより上場廃止へ。19.3期1Qは国内宝飾品市場の弱含みが影響も、組織変更が奏功し販管費が減少。 記:2018/11/05