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ソフト99 Research Memo(4):実質無借金経営で手元キャッシュは潤沢

2017/7/7 16:31 FISCO
*16:31JST ソフト99 Research Memo(4):実質無借金経営で手元キャッシュは潤沢 ■業績動向 3. 財務状況と経営指標 ソフト99コーポレーション<4464>の2017年3月末の総資産は、前期末比1,253百万円増の50,670百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現預金・有価証券が1,045百万円、売上債権が129百万円それぞれ増加し、固定資産では物流倉庫の建替えによって有形固定資産が257百万円増加した。 負債合計は前期末比461百万円減少の6,390百万円となった。流動負債では未払法人税等が341百万円減少し、固定負債では長期借入金が63百万円減少した。また、純資産は前期末比1,714百万円増加の44,279百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が1,364百万円増加したほか、保有株式の株価上昇によりその他有価証券評価差額金が305百万円増加した。 経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は80%以上の高水準を維持しており、また、有利子負債比率も0.2%と実質無借金経営であることから財務基盤は健全な状態にあると言える。一方、収益性に関しては営業利益率で10.8%と2ケタ台の水準となっているが、ROAで5.2%、ROEで4.1%とそれぞれ1ケタ台にとどまっている。総資産や自己資本に対する利益率で低水準となっている背景には、利益水準に対して同社が保有する資金が大きすぎる、逆に言えば潤沢な資金を収益拡大のための投資に生かしきれていないということになる。同社の株式時価総額が現状、約186億円と純資産の約442億円に対して4割強の水準でしか評価されていないのも、こうしたことが一因と見られる。ただ、同社の保有する資金(現預金・有価証券+投資有価証券)は約220億円の水準まで積み上がっており、こうした資産価値だけで考えると現在の時価総額は評価不足と考えられる。 同社でもこうした点は経営課題と認識しており、今後は既存事業において「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みを進めながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指していくとしている。また、潤沢な手元キャッシュの活用法としては、新規事業への投資や既存事業とシナジーが期待できる分野においてのM&Aの活用、あるいは資本効率の向上を目的とした自己株式取得などに充当していく考えだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MW》
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