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アドクリ Research Memo(1):保険代理店事業と再保険事業のダンベル型ビジネスモデルにより安定成長を目指す

2017/7/5 15:00 FISCO
*15:00JST アドクリ Research Memo(1):保険代理店事業と再保険事業のダンベル型ビジネスモデルにより安定成長を目指す ■要約 アドバンスクリエイト<8798>は、保険に関する国内最大の情報メディアサイト「保険市場(ほけんいちば)」を運営する独立系保険代理店の大手。「保険市場」を通して問い合わせのあった見込み顧客を、通信販売や直営のコンサルティングプラザ、提携先である協業代理店に誘導し、保険契約を獲得している。収益の大半はこの保険契約から得られる代理店手数料収入であり、その他にメディア事業、再保険事業を展開している。 1. 2017年9月期第2四半期累計は増収減益に 5月12日付で発表された2017年9月期第2四半期累計(2016年10月-2017年3月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.4%増の3,887百万円、営業利益が同29.1%減の455百万円と増収減益決算となった。マイナス金利政策導入の影響による貯蓄性保険商品の販売停止や、代理店手数料率の低下等により主力の保険代理店事業の収益が落ち込んだことが要因だ。ただ、メディア事業や再保険事業は増収増益となっており、事業ポートフォリオのバランスは取れてきている。 2. 2017年9月期業績は増収増益を目指す 2017年9月期の連結業績は、売上高が前期比8.4%増の7,910百万円、営業利益が同7.9%増の1,030百万円と増収増益を見込む。第2四半期までの進捗は計画を若干下回ったが、メディア事業や再保険事業が順調に伸びていること、また保険代理店事業もWebマーケティング施策の強化により、「保険市場」を通じた資料請求件数が前年同期比で2ケタ増と増加傾向にあり、これらを確実に成約に結び付けていくことで計画の達成を目指していく。 3. 資産管理型営業の強化と再保険事業の拡大により安定成長目指す 保険代理店業界は改正保険業法施行に伴う手数料の開示義務等によって、今後も手数料率の低下など厳しい経営環境が続くと予想されるが、同社では「保険市場」という圧倒的な集客ツールと、自社店舗、協業店舗、通信販売といった多様な販売チャネルを構築できる強みにより、着実に成長を続けていくものと予想される。特に、自社店舗による対面販売では資産管理型営業の強化を進めていく。従来、1割程度の比率にとどまっていた損害保険商品の販売を強化し、同比率を2〜3割程度まで引き上げていくことで収益の維持拡大を図っていく。また、再保険事業は引受保険会社数の増加により今後も成長が期待できる。目標とする経営指標としては、ROE20%以上(2016年9月期実績12.4%)、売上高経常利益率20%以上(同12.7%)、配当性向50%以上(同87.7%)、自己資本比率80%以上(同65.5%)を掲げている。 4. 配当と株主優待を合わせた総投資利回りは4%弱に 同社は配当性向として50%以上の水準を目安としており、2017年9月期の1株当たり配当金は45.0円(配当性向79.5%)を予定している。また、株主優待制度も導入しており、9月末の100株以上保有の株主に対して、2,500円相当のカタログギフトと福利厚生サービス(保険市場Club Off)の利用権を贈呈している。現在の株価水準(5月22日終値1,905円)で見た単元当たりの総投資利回りは、福利厚生サービスを除いたベースで4%弱の水準となる。 ■Key Points ・保険情報サイト「保険市場」を運営する保険代理店の大手 ・Webマーケティング戦略の強化と、資産管理型営業に注力することで成長を図る ・ROE、売上高経常利益率で20%以上、自己資本比率80%以上を目標とする (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《TN》
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独立系の大手保険代理店。国内最大級の保険選びサイト「保険市場」を運営。通信販売や直営コンサルティングプラザなどで保険商品を販売。同社開発の保険証券管理アプリ「folder」はDL数が20万件を突破。 記:2024/07/07