マーケット
9/25 15:15
37,870.26
-70.33
42,208.22
+83.57
暗号資産
FISCO BTC Index
9/25 16:26:50
9,184,232
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

宇徳 Research Memo(4):ROE、ROAともに8%超

2017/6/12 15:33 FISCO
*15:33JST 宇徳 Research Memo(4):ROE、ROAともに8%超 ■事業概要 4. 経営指標−ROE (1) 同社のROE 宇徳<9358>の2017年3月期における経営の総合指標となるROE(自己資本当期純利益率)は8.4%、ROA(総資産経常利益率)は8.1%といずれも8%を超える好パフォーマンスであった。 リーマンショック後に、日本経済はマイナス成長に陥り、同社の収益も悪化した。財務体質の改善を図り、有利子負債を2010年3月期の5,202百万円から2017年3月期に737百万円へ削減した。財務レバレッジを低下させる一方、収益性(売上高当期純利益率)を改善することで、ROEを向上させた。好材料が重なった2015年3月期のROEは14.7%と10%超えをしたが、過去2期はタイの石化工事や町田物流センターが想定外の損失を出したことから低下した。2018年3月期は、営業収入が過去最高を更新する一方、前期に計上したような特別利益を勘案していないことから当期純利益が減少するため、収益性が低下する。同社は、町田物流センターのオペレーションの改善やコスト削減、JEXから譲受した事業の一体運営による効率性の改善などの内部努力に注力している。 (2) 東証1部上場の倉庫・運輸関連22社のROE 東証1部上場の倉庫・運輸関連22社の中で、同社は2016年度のROEが5位、ROAが4位の高順位にある。ROEとROAがいずれも10%超の好成績を収めた企業は、トランコム<9058>、エーアイテイー<9381>の2社に限定される。トランコムは、3PL(サードパーティーロジスティクス)と物流情報サービスを主要事業としている。エーアイテイーは、両指標が20%超の規格外の高さにある。ただし、売上高が200億円台と比較的小さめの企業になる。内外トランスライン<9384>は、ROAが10%超であったが、のれん減損損失を特別損失に計上したため、ROEは1ケタにとどまった。エーアイテイーが複合一貫輸送、内外トランスラインは国際混載貨物輸送と特色のある事業を行っている。港湾総合運送大手の上組<9364>は、ROEが5.3%、ROAが6.6%であった。同社のROE(8.4%)とROA(8.1%)は、自己資本比率が71.8%と高く、財務レバレッジが低いものの、収益性と資産効率のバランスが良いことに起因している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《NB》
関連銘柄 5件
9058 東証プライム
10,540
9/25 15:00
+40(0.38%)
時価総額 108,815百万円
輸送マッチングサービス、物流センター構築運営サービスを柱とする総合物流企業。生産請負・人材派遣サービス等も手掛ける。物流情報サービス事業では取引の適正化、中ロット貨物の取り扱い強化などに取り組む。 記:2024/06/07
9358 東証1部
723
2/25 15:00
±0(0%)
時価総額 31,413百万円
京浜港を中心に荷役を行う港運会社。重量物陸送やプラント建設なども。商船三井傘下。22.3期上期は港運や陸送の取扱量が回復。工事損失引当金も減り、計画を上回る増収増益に。通期でも利益反発の見込み。増配予定。 記:2021/11/18
9364 東証プライム
3,290
9/25 15:00
+19(0.58%)
時価総額 397,192百万円
港湾運送国内最大手。1867年創業。東京、神戸など国内6大港におけるコンテナ取扱量でシェアトップクラス。バナナなど青果物の取り扱いに強み。配当性向40%目安。コンテナターミナルの競争力強化などに取り組む。 記:2024/08/30
9381 東証プライム
1,727
9/25 15:00
-9(-0.52%)
時価総額 41,299百万円
国際貨物輸送を主力とする総合物流企業。中国からの輸入で業界トップクラスの実績。大創産業、ワークマンなどが主要取引先。ロジスティードと資本業務提携。通関や配送など輸出入の付帯業務の受注増などに注力。 記:2024/06/03
9384 東証プライム
2,882
9/25 15:00
+60(2.13%)
時価総額 30,832百万円
独立系国際総合フォワーダー。日本とアジアをつなぐ輸送サービスに注力し、アジア向け輸出混載輸送に強み。日本は混載貨物の取扱数量が落ち込む。23.12期通期は業績伸び悩む。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/04/14