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エレマテック Research Memo(11):液晶関連向けの減収を自動車向けの売上増などで吸収し、増収増益を予想

2017/6/9 15:10 FISCO
*15:10JST エレマテック Research Memo(11):液晶関連向けの減収を自動車向けの売上増などで吸収し、増収増益を予想 ■今後の見通し 2018年3月期についてエレマテック<2715>は、売上高205,000百万円(前期比1.0%増)、営業利益5,800百万円(同7.3%増)、経常利益5,600百万円(同5.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,900百万円(同190.5%増)と増収増益を予想している。 親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が大きくなっているのは前期にあった特別損失が2018年3月期にはなくなるためだ。なお、同社は通期ベースで予算を管理しており、第2四半期ベースの業績予想は作成していない。 売上高について前期比1.0%増収と低い伸びを予想する理由について同社は、実装ビジネスの一巡、為替レート前提(前期実績108.34円/ドルに対して今期前提は105円/ドル)、一部需要家での液晶から有機ELへの切り換えの影響の織り込み、の大きく3点を挙げている。 利益面では営業利益率が0.1%ポイント改善する計画となっている。これは低マージンの実装ビジネスが一巡し、その分を平均的な利益率の商材が埋めていくという売上計画を反映させたためとみられる。 マーケット別見通しでは、有機ELへの切り換えの影響を考慮してDigital Electronicsのなかの液晶・TP・BLとモバイル端末が共に減収予想となっている点が目立つ。他方、Automotiveは数年前にスペックインして携わってきた車種の販売開始などで、前期比4,372百万円(23.8%)と大きく増収となる見通しだ。 弊社では同社の業績予想とその前提には説得力があると考えているが、一方で、2017年3月期第4四半期の高水準の売上高が2018年3月期第1四半期に入っても勢いが続いている状況や、足元の為替レートが前提よりも円安水準で推移していることなどに照らすと、収益予想は控えめに見える。まだ第1四半期の時点で上方修正の可能性を論ずるのは時期尚早と考えるが、同社の為替感応度(年間1円/ドルの円安で売上高15億円増、経常利益0.5億円増)は心にとどめておくべきだろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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