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プロパスト Research Memo(8):第2四半期累計純利益の進捗率は76.2%

2017/4/11 16:49 FISCO
*16:49JST プロパスト Research Memo(8):第2四半期累計純利益の進捗率は76.2% ■業績動向 2. 2017年5月期第2四半期決算 2017年5月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比39.4%増の7,631百万円、営業利益が同48.1%増の585百万円、経常利益が同65.4%増の382百万円、四半期純利益は同47.0%増の364百万円と高い伸び率を示している。 (1) セグメントの状況 セグメント別では、分譲開発事業の売上高は前年同期比43.5%増の1,570百万円、営業利益は同10.1%増の159百万円となった。これは、自社販売物件として、エストゥマーレ門前仲町(東京都江東区)やレゾンブリエ新中野 (東京都中野区)などの5物件を販売したため。同様に賃貸開発事業でも旭丘プロジェクト、押上プロジェクト、業平プロジェクトの3物件を売却したため、売上高は同5.9倍の1,188百万円、営業利益は8.7倍の297百万円と急拡大した。バリューアップ事業では中古の収益ビルをバリューアップした上で売却した。売却物件は北品川2プロジェクトなど12棟に及び、売上高は同20.9%増の4,816百万円で、営業利益は同13.3%増の564百万円となった。その他の売上高は同71.4%減の55百万円、営業利益は同77.3%減の18百万円で大きく減収減益になったのは、前年同期に固定資産として保有していた3物件のうち2物件を売却したため。 (2) 財務状態及びキャッシュ・フローの状況 2017年5月期第2四半期末時点における総資産は前期末比で671百万円増加し12,896百万円となった。内訳を見ると、固定資産は前期末比1,057百万円減少した一方で、流動資産が同1,729百万円増加した。流動資産が増加した主因は、仕掛販売用不動産の同2,157百万円の増による。負債は同295百万円増の10,767百万円で、有利子負債が同185百万円増加し期末の有利子負債残高は9,822百万円となった。一方、純資産は最終利益の計上などにより同376百万円増加し2,128百万円となった。期末の自己資本比率は16.1%で、前期末比2.2ポイント上昇した。 2017年5月期第2四半期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比131百万円増加の1,118百万円となった。各キャッシュ・フローの状況について見ると、営業キャッシュ・フローは1,132百万円の支出となった。税引前四半期純利益388百万円や未払又は未収消費税等の増加額157百万円があったものの、棚卸資産の増加額1,431百万円、前渡金の増加額258百万円などを補いきれなかったためだ。一方、投資キャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入1,048百万円などで1,079百万円の収入となった。財務キャッシュ・フローは、有利子負債の借入れによる収入や返済による支出などの結果、184百万円の収入にとどまった。 3. 2017年5月期会社業績予想 2017年5月期業績予想は、売上高が前期比10.9%増の13,902百万円、営業利益が同21.1%増の1,094百万円、経常利益が同1.8%増の569百万円、当期純利益が同57.0%増の478百万円。 セグメント別の売上高・営業利益の予想は、分譲開発事業が112戸数の前提で売上高は前期比10.1%増の6,322百万円、営業利益が同59.1%増の1,025百万円、賃貸開発事業が3棟、53戸の予想で、売上高が同70.2%増の1,223百万円、営業利益が同112.1%増の335百万円、バリューアップ事業が16棟の計画で、売上高同8.5%増の6,292百万円、営業利益同10.3%減の685百万円、その他の売上高は同75.9%減の64百万円、営業利益は同89.4%減の12百万円を予想している。営業利益率は、分譲開発事業16.2%、賃貸開発事業27.4%、バリューアップ事業10.9%、その他19.9%といずれも10%台以上の高水準になる見通し。特に賃貸開発事業の著しい拡大を見込んでいることが分かる。 4. 足元の状況 プロパスト<3236>は、4月10日に2017年5月期第3四半期決算を発表している。売上高が前年同期比29.1%増の89.15億円、営業利益が同10.7%増の4.89億円、経常利益が同12.2%増の2.15億円、四半期純利益が同5.4%増の2.20億円と増収増益となった。 セグメント別では、分譲開発事業においてエストゥ マーレ門前仲町(東京都江東区)、レゾンブリエ新中野(東京都中野区)、ヴォーガコルテ高井戸(東京都杉並区)など5物件を販売、売上高が前年同期比34.3%増の17.18億円、セグメント利益は同8.4%減の1.45億円となった。賃貸開発事業では当期において10物件を取得、うち3プロジェクトを売却したことにより、同事業の売上高は同126.5%増の11.98億円、セグメント利益が同160.5%増の3.01億円と大幅増収増益を達成。バリューアップ事業では、15棟の収益ビルを売却、売上高は同21.9%増の59.32億円、セグメント利益が同8.1%増の6.60億円となった。その他では売上高は同71.4%減の0.66億円、セグメント利益が同80.7%減の0.19億円。前年同期において3物件が業績に寄与していたが、うち2物件を売却したため減少幅が大きい。 (執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら) 《SF》
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分譲開発事業、賃貸開発事業、バリューアップ事業を展開する総合不動産ディベロッパー。首都圏マンション市場で事業展開。企画力、デザイン力が強み。駅近など利便性の高いレジデンス用物件を中心に仕入れを行う。 記:2024/10/25