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VTHD Research Memo(5):母体企業の運営ノウハウが傘下各社に注入され、収益強化

2017/1/17 16:08 FISCO
*16:08JST VTHD Research Memo(5):母体企業の運営ノウハウが傘下各社に注入され、収益強化 ■VTホールディングス<7593>の業績動向 b)主要子会社の状況 既述のように同社グループは多くの企業によって形成されているが、主な子会社の状況は以下のようであった。 1)ホンダカーズ東海 上場時の母体企業であり、ここで培われた運営ノウハウがグループ傘下の各社に注入され収益性強化に寄与している。拠点数は、新車販売が27、中古車販売が1となっている。 この2017年3月期第2四半期は、新型セダン「ACCORD」の発売や「SHUTTLE」の一部改良などがあり、売上高は110億円(前年同期は99億円)と好調に推移したが、新規出店や店舗のリニューアルなどの投資により経常利益は5.3億円(同6.1億円)と減益となった。しかし前向きな投資であり、9月には人気車種の新型「FREED」が発売されているため下半期の利益は前年超が見込まれている。 2)日産系子会社 日産車では、既述のように軽自動車の「デイズ」及び「デイズルークス」は2016年4月から6月まで販売停止となった。新車では8月に新型「セレナ」が発売された。 ◯長野日産 売上高は97億円(前年同期比は111億円)、経常利益は10.7億円(同13.4億円)と減収・減益。軽自動車の比率が高い地域であることから、第1四半期の軽自動車の販売停止の影響を大きく受けた。 ◯静岡日産 売上高は83億円(同97億円)、経常利益は7.6億円(同9.7億円)と減収・減益となった。 ◯三河日産 売上高は48億円(同58億円)、経常利益は2.4億円(同4.2億円)と減収・減益となった。エリア的にトヨタが強い地域であり、新型プリウスの発売などの影響を直接受けた。 ◯日産サティオ埼玉 売上高は43億円(同51億円)と減収であったが、経常利益は3.4億円(同3.0億円)と増益となった。ただし、この利益の中には、店舗リニューアルに対するメーカーからの奨励金が約40百万円ほど含まれており、実質では横ばいから微減益であった。 3) CCR MOTOR 英国最大の三菱自動車のディーラーで8拠点を有する。三菱車の販売不振に苦戦している。中古車やサービス部門の収益性向上により会社全体の収益性は改善しつつあるが、依然として損失である。売上高は40億円(同64億円)と減収となったことから、経常損失は1.4億円(同0.2億円)へ拡大した。黒字化が課題となっている。 4) GRIFFIN MILL GARAGES 英国のサウスウェールズ地方でマルチブランド(PEUGEOT、 KIA、 FIAT、 日産、 RENAULT、 DACIA)の自動車ディーラーを2店舗展開中。売上高は45億円(同45.3億円)、経常利益0.6億円(同0.8億円)を計上した。直接の利益寄与は小さいが、英国内では上記のCCR MOTORとの連結納税が可能であるため、その点での寄与はある。 5)トラスト<3347> 東証2部上場の子会社で主力事業は中古車の輸出販売。輸出の60%近くがアフリカ地域。車両ラインアップの強化、Webサイトの改善、一部B2B販売の強化等を進めたが、主力のアフリカ地区の景気低迷、通貨安(外貨不足)等により販売は低迷した。売上高は34.4億円(同38.7億円)、経常利益0.01億円(同1.9億円)となった。先行投資的な経費が発生しているため減益ではあるが、現在でも100ヶ国以上に輸出をしており、向け先国での法改正等が進めば業績が大きく伸びる可能性があり将来性はあるが、足元は厳しい状況が続いている。 6) J-netレンタリース 新規出店の効果もあり、売上高は41.7億円(同36.8億円)、経常利益6.6億円(同5.1億円)と過去最高の売上高、経常利益を達成した。引き続き予約サイトの強化、TVCMの継続実施など個人顧客の獲得に注力する。加えて今後も年10店舗ほどを増やしていく計画だ。 7)モトーレン静岡 2016年2月に新規設立、営業譲受によってBMW車の正規ディーラー事業を開始。静岡県内に新車販売店3店舗、中古車販売店3店舗を運営。2016年4月から連結されたが、この上半期実績は売上高は23億円(前年同期比較なし)、経常利益0.1億円(同)となり、当初見込み(約0.3億円の損失)を上回る結果となった。 8) WESSEX GARAGES HOLDINGS M&Aによって2016年5月に100%子会社化、7月(第2四半期)から連結に加わった。イギリス南西部で自動車ディーラー8店舗を展開、日産、RENAULT、DACIA、FIAT、ABARTH、KIA、 ヒュンダイの7ブランドを扱っている。過去には年間売上高は220億円、営業利益3億円を計上したこともあるが、この上半期は3ヶ月分だけで売上高68億円(前年同期)、経常利益0.3億円(同)の寄与となった。 9)新規子会社 ◯Master Automocion, S.L. 2016年10月3日付で75%の株式を取得して連結子会社化した。スペインのバルセロナを主な拠点として、トヨタ<7203>、ホンダ、マツダ<7261>、富士重工業<7270>、オペル、ヒュンダイ、サンヨンを取り扱う新車ディーラー20店舗を運営する持株会社。過去数年間は着実な成長を遂げており、年間の売上高は約200億円、営業利益は約3億円を計上しており同社の海外子会社の中でも収益性の高い会社である。この下半期(2016年10月)から連結開始となり、同社としては初めてトヨタ車を扱う会社がグループに加わったことになる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》
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3347 東証スタンダード
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中古車輸出事業やレンタカー事業、海外自動車ディーラー事業を手掛ける。中古車は世界150カ国以上に輸出販売。南アフリカで新車販売ディーラーを運営。海外自動車ディーラー事業では既存店舗の収益改善等に取り組む。 記:2024/06/24
7203 東証プライム
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7261 東証プライム
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自動車中堅。販売台数の7割超が北米向け。トヨタと資本業務提携。運転支援システム「アイサイト」等が特徴。自動車事業部門は好調。売上台数は2桁増。国内は足踏みだが、海外が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/14
7593 東証プライム
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自動車ディーラーグループ会社。名古屋地盤。ホンダや日産の新車、中古車、輸入車の販売を行う。自動車販売関連事業は堅調。中古車販売台数は3万1665台と増加。サービス部門は増収増益。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/16