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DigitalI Research Memo(1):独自のデジタルマーケティング事業を軸に右肩上がりで業績拡大

2016/12/21 15:13 FISCO
*15:13JST DigitalI Research Memo(1):独自のデジタルマーケティング事業を軸に右肩上がりで業績拡大 デジタルアイデンティティ<6533>は2009年に設立され、2016年9月に東証マザーズに上場を果たしたITベンチャー企業である。デジタル媒体を使っての広告制作、SEOコンサル、広告運用を行うデジタルマーケティング事業と、チャットアプリ「ウラーラ」を介しての占い師とユーザとのマッチングシステムを提供するライフテクノロジー事業を手掛けている。 デジタルマーケティング事業の特徴は、アイデンティティ設計、4レイヤー型運用体制、ワンストップソリューションの3点である。アイデンティティ設計とは、広告戦略を立案する時に使われる同社のオリジナルメソッドである。ユーザのネット行動から属性を分類し、属性に応じた効果的な広告方法・広告内容を設計し実行する。この結果を確認し、更なる改善を図るというPDCAサイクルを回すことで、投資効果の高い広告戦略を実現している。4レイヤー型運用体制とは同社独自の運用体制である。一般的な広告代理店では営業、コンサルタント、運用担当の3層体制で運用を行うが、この場合コンサルタントが顧客からの質問対応、運用の指示、改善、資料作成など幅広い業務に関わるため、ボトルネックとなり運用改善が滞ることが多い。同社の場合はアドプランナーという同社独自の役割を置き、営業、コンサルタント、アドプランナー、運用という4層体制で運用することで、各担当の業務分担適正化、コンサルタントの負荷低減を図り、効率が良くレベルの高い運用を実現している。そして、これら広告設計から運用までのサービスをワンストップで提供することで顧客の利便性を高め、顧客からの高評価を得て業績が拡大している。 一方、ライフテクノロジー事業ではチャットアプリ「ウラーラ」を介して占い師とユーザとのマッチングシステムを提供しており、2016年9月時点で占い師は317名、サービス開始からの累計鑑定実績は32万件を超えている。なお、2016年12月期第3四半期時点の売上高構成は95.2%がデジタルマーケティング事業、4.8%がライフテクノロジー事業となっている。 同社の業績を見ると、売上高は2011年12月期の90百万円から2015年12月期の3,606百万円まで、4年間で約40倍と急成長を遂げている。2016年12月期もその勢いは継続しており、直近の2016年12月期第3四半期では売上高3,558百万円と前期通期の3,606百万円に迫る勢いである。また経常利益は218百万円と前期通期の78百万円を大幅に上回っており収益力が大幅に向上している。事業別に2016年12月期第3四半期の業績を見ると、デジタルマーケティング事業が売上高3,389百万円、営業利益が456百万円、ライフテクノロジーが売上高169百万円、営業利益が16百万円の損失となっている。先行投資を行ったこともありライフテクノロジー事業はマイナスであるものの、デジタルマーケティング事業が大きく伸びており、全体の業績は伸びている。 2016年12月期の見通しは売上高が4,467百万円(前期比23.9%増)。経常利益が250百万円(前期比218.4%増)となっている。同社のサービス自体が顧客から高評価を受け、既存顧客からの取引額及び新規顧客ともに増加傾向にあることに加え、インターネット広告市場の成長と、その中でも同社が得意とする運用型広告市場の急成長を追い風に、引き続き業績拡大を狙う。 ■Check Point ・独自の手法を持つデジタルマーケティング事業と、チャットアプリ「ウラーラ」活用のライフテクノロジー事業を手掛ける ・2011年12月期から2015年12月期で売上高は約40倍と右肩上がりで急成長。2016年12月期第3四半期は売上高が3,558百万円と既に前期通期並。経常利益は218百万円と前期通期の約3倍と収益力が急激に向上。 ・同社サービス自体の高評価に加え、市場自体の成長もあり、好調持続を図る。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行) 《YF》
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デジタルトランスフォーメーション事業、運用型広告中心のデジタルマーケティング事業が柱。Sharing Innovations等を傘下に収める。スキルナビのSaaS事業も。DX事業はサービス領域の拡充図る。 記:2024/08/10