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アルファ Research Memo(2):車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等を手掛ける総合ロックメーカー

2016/12/19 16:21 FISCO
*16:21JST アルファ Research Memo(2):車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等を手掛ける総合ロックメーカー ■会社概要 事業の概要 a)事業セグメントとセグメント別概要 アルファ<3434>の事業はキーセットやドアハンドル等の自動車部品事業と住宅・産業用ロック、ロッカーシステムなどを扱うセキュリティ機器事業に大別される。2016年3月期での売上構成比は自動車部品事業85%、セキュリティ機器事業15%と自動車部品部門が高い比率を占めるが、営業利益(徐調整費)では自動車部品事業48%に対してセキュリティ事業が52%と比率が逆転している。 これは、近年、自動車の国内登録台数が大きく減少、国内の自動車部品部門の構造改革が途中であることが影響している。 b)自動車部品事業の推移:日産自動車向け中心のビジネスからグローバル展開 同社の自動車部品事業はキーセットとドアハンドル、一部海外ではグローブボックスも手掛ける。主要取引先は日産自動車<7201>、日産グループ各社、本田技研工業(ホンダ<7267>)、富士重工業<7270>、いすゞ自動車<7202>、三菱自動車工業(三菱自動車<7211>)、マツダ<7261>等であるが、特に日産グループとの取引が多く、2016年3月期の自動車部品事業の売上高の74.0%(全体でも62.5%)を占める。自動車部品用工場立地も、歴史的に国内では群馬県館林工場(1963年)、子会社の九州アルファ(1993年)など、日産自動車、富士重工業(かつては日産グループの一員)の工場に近い立地となっている。 同社の自動車部品事業の業績推移を見ると、2011年3月期から2016年3月期にかけて売上高は横ばい基調であるが、営業利益は2,120百万円から599百万円へ減少、その主要因は国内向け売上の減少、営業損失の拡大にある。これは日産自動車の国内登録台数が減少、富士重工業との取引減少など、国内取引が大幅減少、国内売上高がこの間に約6割減少、国内自動車部品事業の構造改革が追い付かなかったことが主因とみられる。 一方、海外はアジア、北米中心に日産グループの生産拠点に合わせて設備増強を行い、収益拡大してきた。従業員も主力海外子会社で2016年3月期には3000名を超えるまでになっている。北米については米国で設計販売、生産はメキシコに移しているため、従業員はメキシコが大半を占める。 さらに同社は2016年3月、ASSA ABLOY ABのカーアクセス・セキュリティ事業の譲受を行い、チェコ、メキシコ、ドイツ、スイス、中国での事業を取得することになった。 ASSA ABLOY ABはフォルクスワーゲン・グループを主たる取引先として有しており、今後、チェコ工場をメイン工場として欧州から順次日産グループ以外に販路を拡大する。また欧州では生産拠点がないことで従来他社が納入していた日産・ルノーグループへも納入する方向で、日産グループ以外への供給を含め、グローバル化が進展する。 c)セキュリティ機器事業は国内販売主体でシェアの高い製品群も多く着実な収益を稼ぐ セキュリティ機器事業は売上高の92.1%が国内であり、売上げの内訳は住宅玄関電気錠などの住設機器事業が71%、駅ターミナルやレジャー施設などのロッカーシステムやゴルフ場のフリーボックスなどが29%となっている。住宅用では電子錠が着実な成長をしているほか、YKK AP(株)以外に大手ハウスメーカーが採用することで着実に売上高を増やしている。またコインロッカーではターミナル・レジャーなどで約50%シェア、ゴルフ場では70%シェアなど高いシェアを有している。 同部門は従来、山梨工場で生産を行っていたが、コスト競争力の強化やグローバル展開の積極化を進めるため2014年3月に工場を閉鎖、タイの現地子会社へ生産を移管、跡地を物流センターと太陽光発電施設に有効活用、収益力確保を進めている。 一方、海外販売での展開は規模が小さい。ただし2015年3月期より事業が拡大、生産拠点としての役割に加えて販売拡大の体制も整いつつある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《HN》
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自動車キーセットが主力。売上の3割が日産向け。住宅用・産業用ロックも。24.3期3Q累計は客増産を受けて自動車用が回復。住宅用ロックやロッカーシステムの受注も堅調で二桁増収・大幅増益に。配当性向3割目安。 記:2024/04/15
7201 東証プライム
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自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
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時価総額 1,523,786百万円
トラック・バスの製造・販売等を行う商用車メーカー。1916年創業。150以上の国・地域で販売。ディーゼルエンジンなどに強み。トヨタ自動車と資本提携。配当性向40%目安。商用車では新型車の拡販などに注力。 記:2024/08/20
7211 東証プライム
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10/11 15:00
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時価総額 595,219百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7261 東証プライム
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時価総額 673,819百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7267 東証プライム
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時価総額 8,466,616百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7270 東証プライム
2,586
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時価総額 1,989,089百万円
自動車中堅。販売台数の7割超が北米向け。トヨタと資本業務提携。運転支援システム「アイサイト」等が特徴。自動車事業部門は好調。売上台数は2桁増。国内は足踏みだが、海外が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/14