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大幸薬品 Research Memo(1):2Qは営業増益。感染管理事業が続伸、インフルエンザ早期流行の影響に注目

2016/12/19 8:21 FISCO
*08:21JST 大幸薬品 Research Memo(1):2Qは営業増益。感染管理事業が続伸、インフルエンザ早期流行の影響に注目 大幸薬品<4574>は「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。 2017年3月期第2四半期累計(2016年4月−9月)決算は、売上高が2,980百万円(前年同期比8.0%減)、営業利益が474百万円(同19.2%増)、経常利益が318百万円(同21.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が254百万円(同106.2%増)となった。前年同期と比較すると、減収ではあるが社内予算(非公開)を上回る結果となったもようで、営業利益に関しても増益となり想定を超えた。 医薬品事業の売上高が、前年同期比24.2%減の2,242百万円となったことが、全社での減収の主要因となった。国内においては、止瀉薬市場の停滞傾向や期首の一時的な流通在庫高による出荷減少及びシェア減少などが複合的に影響している。シェアに関しては47.3%(2Q累計、前年同期比3.0ポイント減)と依然1位を堅持しているもののPB商品や他社品に押された形だ。海外医薬品事業の減収は、中国への輸出に必要なライセンス更新の完了を受けて出荷準備中にあることや、香港・台湾への出荷時期が3Q以降にずれたことが影響した。なお、中国への輸出は下期中の再開が確定している。 感染管理事業は、前年同期比175.0%増の729百万円と大きく伸長し、全社業績を下支えした。昨年高いレベルにあった流通在庫が正常化したことが主要因である。また、インフルエンザの流行が少ない4月~9月は従来オフシーズンと見られてきたが、クレベリンの店頭販売(POS実績)が前年同期比11%増と好調であり、夏風邪対策やカビ防止用に買い求められていると推測される。 売上総利益は医薬品事業の減収や上海工場の閉鎖などが影響して前年同期比11.3%減の2,055百万円となった。販管費が、同17.7%減の1,581百万円と減少したのは効果的な広告宣伝実施を目的として内容を見直した結果である。経常利益が減少に転じたのは、未稼働設備関連費用及び為替差損を計上したためである。未稼働設備関連費用は、新工場での製造に関して、中国への輸出に必要なライセンス取得までの間、医薬品製造設備が未稼働となることに伴う費用である。 ■Check Point ・2017年3月期第2四半期は減収も営業増益。医薬品事業が停滞する中で、感染管理事業が想定以上の伸び ・2017年3月期通期計画は据え置き、インフルエンザ流行は例年より早い傾向 ・新製品(新剤型の止瀉薬)開発、クレベリン製品のアライアンス戦略が進捗 ・コラボレーション製品「クレベリン×ベアブリック」を限定発売 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《TN》
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正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01