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サイネックス Research Memo(5):地方自治体・地域事業者のDM発送コストを削減し、地方創生へ貢献

2016/12/13 7:41 FISCO
*07:41JST サイネックス Research Memo(5):地方自治体・地域事業者のDM発送コストを削減し、地方創生へ貢献 ■事業部門別詳細 (3)ロジスティクス事業 a)事業の概要 ロジスティクス事業は、2015年10月にウイルコホールディングス<7831>から郵便発送代行事業を営む子会社・エルネットの全株式を取得してスタートした事業だ。その後、サイネックス<2376>の連結子会社である(株)サイネックス・ネットワークのポスティング事業と合わせて、2016年4月からロジスティクス事業となった。ポスティング事業の事業規模は年商で100百万円未満と推定されるため、ロジスティクス事業の中核事業はエルネットの郵便発送代行事業ということになる。 郵便発送代行事業のビジネスモデルは、日本郵便(株)が扱う“ゆうメール”について、スケールメリットを生かして大口割引契約に基づく特別料金で郵送する枠を仕入れ、その枠を使って割安に郵便を送る小口にして顧客(自治体や事業者など)に販売するというものだ。顧客のメリットとしては、郵送料金のコストダウンを図れることがある。200g以内のモノを1回に2,000通以上発送する場合、1通当たり67円で郵送が可能としている。 またエルネットでは、DMの編集・制作、封筒制作、封入封緘、宛名印字、郵便番号仕訳、郵便局差出等、一連の業務をワンストップで受託するサービスも提供している。 b)事業の成長性と進捗状況 顧客は一般企業、公益企業、官公庁など多岐にわたっている。注目されるのは、インターネットの発達でeコマースが急速に普及するなかでもダイレクトメールの需要が増加していることだ。リピートオーダーを狙うのは一般小売りもeコマースも同じだが、リピート需要獲得のための広告が、“eコマースだから広告もインターネット”というのではなく、紙媒体の広告が見直されている状況だ。 こうしたダイレクトメールの堅調な需要に支えられて、エルネットの事業は堅調に推移している。2016年3月期は、10月からの半年分の業績として、売上高1,199百万円、営業利益26百万円、営業利益率2.2%を記録した。2017年3月期第2四半期は、エルネットの事業にポスティング事業等も加わったロジスティクス事業の業績として、売上高1,110百万円、営業利益81百万円となった。 このような事業環境や実績を踏まえ、弊社では郵便発送代行事業については、緩やかながらも着実に成長していくとみている。現在の郵便発送代行事業の年商は2,200百万円~2,300百万円前後だが、当面は2,500百万円~3,000百万円のレンジへと引き上げることが目標となってくるだろう。郵便発送代行事業は、割引料金による郵便発送枠の再販という事業モデルの性質上、利益率の向上は期待しにくい。しかし一方で、同社の出版事業やWEB・ソリューション事業とのシナジー効果を狙えると弊社ではみている。エルネット自身もかつては地域情報誌の発行を行っていたという経緯もあり、同社とエルネットの双方にシナジー追及の知見が蓄積されている点もポジティブな点だと考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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