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モバファク Research Memo(3):急成長中のソーシャルアプリサービスと安定収益源のコンテンツサービスからなる

2016/12/5 16:03 FISCO
*16:03JST モバファク Research Memo(3):急成長中のソーシャルアプリサービスと安定収益源のコンテンツサービスからなる ■事業の内容 モバイルファクトリー<3912>の提供するサービスはユーザーが他のユーザーと交流するサービスを提供するソーシャルアプリサービス(位置ゲーム、スマートノベルなど)と、主に個人で着信メロディや占い等のエンターテインメントを楽しむサイトを運営するコンテンツサービスからなる。2016年12月期第3四半期累計期間における売上構成は、ソーシャルアプリ59.0%(位置ゲーム51.7%、スマートノベル7.0%、その他0.3%)、コンテンツ41.0%。 (1)ソーシャルアプリサービス ソーシャルアプリサービスは、SNSプラットフォーム※1やアプリマーケット※2等を通じて、位置ゲーム分野で、ユーザー同士が協力または競争、交流を行いながら楽しむ内容のゲームアプリの配信を行う。スマートノベル分野では、読みものを読む楽しさを味わうことができる。ユーザーはサービスを基本無料で利用できるが、アイテムや機能を購入することでゲームをより楽しめる仕組みとなっており、その有料サービスが同社の収入となる。 ※1グリー<3632>が運営するGREE、ディー・エヌ・エー<2432>が運営するMobage(モバゲー)、ミクシィ<2121>が運営するmixi、コロプラ<3668>等が提供している位置情報を利用したゲームを提供するプラットフォーム。 ※2 App Store、Google Playなどアプリケーションを流通させるオンラインサービス。 ゲーム制作に関しては、一部イラストやシナリオを外部委託しているが、ゲームの開発、運営等に関しては自社グループで行う。また、制作したサービスは、SNSプラットフォームやアプリマーケットを通して提供するほか、一部作品は業務提携先のブランドで提供している。 a)位置ゲーム 位置ゲームは、位置情報サービスを利用したゲーム。2011年3月からサービスを開始した「駅奪取」シリーズと2014年6月からサービスを開始した「駅メモ!」が主力であるが、直近は「駅メモ!」の成長が顕著となっている。 同社が提供する位置ゲームは、身近な「鉄道駅」をユーザー同士奪い合う競争要素、実際に訪れた場所が履歴として残るライフログ要素、奪取した駅や路線、称号等を集めるコレクション要素があり、移動そのものを楽しみに変えることがユーザーから支持され、通常のSNSゲームと比較して息の長いゲームとなっている。さらに、夏休みや年末年始などの行事のある時期に関連したイベントを配信したり、様々な企業と協業したイベントを実施するなどゲームの魅力を向上させている。 b)スマートノベル スマートノベルはユーザーがストーリー性のあるシナリオを楽しむノベル型ゲーム。10代から30代までの男性をターゲットとしたスマートノベル「おかわりいかが?ご主人様!!」、「俺の彼女が2人とも可愛すぎる!」、「おまちしておりました!ご主人様!!」、「ただいまっ!うちカノジョ」などを運営する。サービス開始当初はWebアプリによるサービスが中心であったが、2014年5月からネイティブアプリによるサービスを本格展開。2015年には累計のダウンロード数が200万を突破した。しかし、直近は位置ゲームへリソースを集中する戦略に転換したために、事業規模を大幅に縮小し、最低運用が行われている。 (2)コンテンツサービス コンテンツサービスは、創業来のビジネスで、同社の安定収益源となっている。主にNTTドコモ<9437>、KDDI<9433>、ソフトバンクグループ<9984>等の通信キャリアが運営するメニューに着信メロディや占い等のサイトを、自社で直運営する自社モデル形式と他社名義で運営するOEMモデル形式で提供している。2015年末時点、有料月額会員数は28万人超を数える。足元は、位置ゲームへのリソースシフトにより開発コストは最低限に抑え、広告宣伝費をコントロールすることで安定収益確保を行っている。 こうした状況下で、2016年2月24日からソフトバンクの提供するアプリ取り放題サービス「AppPass(アップパス)」内にて配信を開始したスタンプ素材と着信音が取り放題になるアプリ「スタメロ-スタンプ&メロディとり放題」(以下、スタメロ)※が3月1日に「AppPass」内の総合人気ランキング第1位を獲得したほか、同年5月23日から配信を開始した着信音作成アプリ「Chokitto(ちょきっと)」がGoogle Playの「音楽&オーディオ」カテゴリで1位を獲得するなど、順調に推移するサービスが散見される。 ※2016年9月5日よりAndroid向けにもサービスを開始した。 なお、同社では、ゲーム、コンテンツサービスを配信する際に、自社名義で配信する場合と他社名義で配信する場合において売上高の計上方法が異なる。具体的には、自社名義で配信する場合(「駅奪取」シリーズなど)については売上高の総額表示(ユーザーの利用代金を売上高として計上し、プラットフォーム等の手数料を売上原価または販管費に計上するグロス売上)となるのに対して、他社名義で配信する作品(「駅メモ!」iOS/Android版など)は純額表示(ユーザーの利用代金からプラットフォーム等の手数料を控除した金額を売上高として計上するネット売上)となる。このため、他社名義で配信する作品の売上高が増加すれば利益率が高まる構造になっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 ) 《HN》
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