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C&R Research Memo(4):「インソーシング」で新しい提案をクライアント企業へ

2016/11/11 16:08 FISCO
*16:08JST C&R Research Memo(4):「インソーシング」で新しい提案をクライアント企業へ ■特徴 クリーク・アンド・リバー社<4763>の事業は以下の特徴があり、一般的な人材会社と異なると考える。 (1)プロフェッショナルだけを対象・展開 同社が定義するプロフェッショナルは、3条件を満たしていることが条件であり、それを元に展開分野を選ぶ。その条件とは、1)世界中で活躍できる職種、2)機械では決して代わることができない職種、3)知的財産が蓄積される職種。これら3条件を当てはめて展開しているのが、テレビ・映画製作、ゲーム、Web等のクリエイティブ、医療、IT、法曹、会計、出版、建築、ファッション、食、研究の10分野である。同社ネットワークに参加するクリエイターが関与したテレビ番組は、日本国内のテレビ番組の45%、韓国ではテレビ番組の80%に及び、圧倒的な存在感を示している。医療分野では、日本国内の勤務医約18万人のうち、約7.5万人が同社のサービスに登録参加しており、40%近いシェア。現在の登録人数は、クリエイター6万人、パートナープロダクション約1,000社、Webサイトは6,000サイト以上、ゲームは同100タイトル以上と大規模に育っている。韓国と中国でも現地法人を通じて展開中だ。 展開分野における圧倒的な存在感のほか、分野をまたいでプロジェクトを提案したり、一般的な人材の派遣・紹介業とは違う次元に存在理由を求めていると言えるだろう。 (2)スタジオの設置によりノウハウを同社に蓄積 人にノウハウが蓄積されていくのではなく、同社にも蓄積、それを深掘りや他分野へ展開していくことで、クライアント企業により良い提案やサービスを提供している。スタジオでは、クライアント企業での仕事を完了したプロフェッショナルが、就業先でのニーズなどを共有し、他のクライアント企業から戻ってきたプロフェッショナルと次の企画提案を共同で練る。同社は、これを「インソーシング」と定義し、将来の仕事獲得に活かしている。プロフェッショナルの思考の幅が広がり、1社だけの経験では得られない効果や提案が可能となり、クライアント企業にとってもメリットが大きい仕組み。他社提案との差別化が容易となり、当然ながらこのような案件は高い利益水準となる。この仕組みは、テレビやゲーム業界で成功、現在は他の業界へ展開を試みている。 (3)大きなネットワーク 同社に登録しているプロフェッショナルから成るネットワークは、一定の規模を主張できるほどに成長している。 (4)規模と質の両方で差別化に成功、優位性を確立 テレビ業界では国内番組の45%、医療分野でも国内施設の7~8割の医局人事を担っており、クライアント企業及びプロフェッショナルに対して圧倒的な存在感を示すことに成功している。 (5)創業者である社長の功績 同社の井川社長は、強いリーダーシップを持ち、新規事業創出及びその後に必要となる展開能力に長けた人物のようだ。ただし、社長の存在が大きいがために、社長不在時の会社経営における一時的停滞がダウンサイドリスク要因と考えられるが、同社はこれを正しく認識しており対策は練られているもようだ。 (執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら) 《HN》
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映像やゲームなどクリエイティブ分野で企画・制作を行うクリエイターのプロデュース、エージェンシー事業が主力。医療分野、会計・法曹分野等でも事業展開。配当性向30%水準目安。新規サービスの創出等に注力。 記:2024/07/08