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イデアインター Research Memo(7):トラベルショップをメインに雑貨、オーガニックの店舗も出店

2016/10/6 15:18 FISCO
*15:18JST イデアインター Research Memo(7):トラベルショップをメインに雑貨、オーガニックの店舗も出店 ■中期計画と成長戦略 (3)店舗展開 前述のように、イデアインターナショナル<3140>は店舗展開について一部方針を変更した。従来は、“トラベルショップ「ミレスト」を新規出店し、「ミレスト」の店舗数を2018年6月期末時点で55店舗体制を目指す”というものであった。 新しい方針は、ミレストのみならずインテリア雑貨の「Idea Seventh Sense」や「Terracuore」の店舗も需要に応じて出店するというものだ。同社がこのように方針を転換した背景には、全国的にアパレル店舗の不振・退店が目立つ中で、ショッピングモールやRSC(地域型ショッピングセンター)などの家主側から、同社のインテリアショップなどへの引き合いや出店要請が増加してきていることがある。また、前述のように、同社自身がミレストのみならず「BRUNO」と「Terracuore」の両ブランドについて自信を深めたことも理由の一つと言えよう。 2016年新中期経営計画において業績計画を2019年6月期まで延伸したことを受けて、店舗展開についても計画を延伸した。2017年6月期においては15店舗の新規出店を行い、期末店舗数を35店舗とする計画だ。2018年6月期は同様に15~20店舗出店し、期末店舗数は50~55店舗を目指すとみられる。2019年6月期はさらに15~20店舗を新規出店し、70店舗体制を目指す方針だ。なお、出店店舗のブランド・業態別内訳は明らかにされていない。 弊社では、今回の方針変更についてポジティブに考えている。従来のトラベルショップという単一業態で55店舗体制(2018年6月時点)を目指すという方針に比べて、需要に合わせて3業態に分散して70店舗体制(2019年6月時点)にしたほうが、リスクが小さいと考えている。同社がEC強化も掲げていることとの整合性は、化粧品の持つ香りや個々の製品の持つ質感や使い心地などインターネットでは伝えきれないものをリアル店舗で補うということで、確保されると考えている。同社が自社店舗をショールームと割り切っているとまでは考えにくいが、同社が出店先として想定するショッピングモールやRSCが全国には3,000以上※あることを考えれば、ECとリアル店舗の相互補完を目指すという戦略は十分説得力があると考えている。 ※一般社団法人日本ショッピングセンター協会によると、2015年末のショッピングセンター数は3,195とされている。このうち、店舗面積を50,000平方メート以上で区切ると136ヶ所、30,000平方メート以上で区切ると396ヶ所、10,000平方メートル以上区切ると1,752ヶ所となっている。 同社の多店舗展開に不安をもつ向きもあろうが、弊社はその点では懸念していない。理由は、インテリア雑貨やオーガニック化粧品の店舗においても、トラベル用品同様、ローコストの店舗形態を開発し、それによる出店を中心に多店舗展開を図るものとみられるからだ。また、店舗数についても、弊社では柔軟に変更する可能性があるとみている。まずは、インテリア雑貨やオーガニック化粧品の領域でのローコスト店舗の1号店の出店を見守りたいと考えている。 (4)広告戦略 同社は2016年新中期経営計画においても積極的な広告宣伝費投下を計画している。2017年6月期は前期比約3倍の広告宣伝費を投下する予定だ。 内容はこれまで同様、Web広告や交通広告主体となる見通しで、商品ブランド名と同社名の両方の認知度向上を目指す計画だ。効果としては、EC売上拡大のみならず、小売店舗の売上拡大への貢献も期待している。また、これまでの経験から、広告宣伝費の投下で露出度が上がると、卸売の商談においてもプラス効果が出ることが確認されている。同社が商品の宣伝を行うことが間接的に卸先の販売をサポートするためだ。同社は金額の増額もさることながら、このような一石三鳥の効果をより高められるような広告手法の探求にも取り組む計画で、この点では親会社のRIZAPグループのノウハウが活用できるものと弊社では期待している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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インテリア商品ブランド「ブルーノ」、トラベル商品ブランド「ミレスト」等を手掛ける。RIZAPグループ傘下。24.6期2Q累計はミレストが大幅増収。観光地店舗を中心に各種トラベル関連商品の売上が増加。 記:2024/04/09