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ラクオリア製薬<4579>---トップクラスの創薬インフラを有するバイオベンチャー、ロイヤリティ収入にも期待

2016/10/4 8:18 FISCO
*08:18JST ラクオリア製薬<4579>---トップクラスの創薬インフラを有するバイオベンチャー、ロイヤリティ収入にも期待 ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』10月3日放送において、ラクオリア製薬<4579>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 (話し手:フィスコリサーチレポーター 三井 智映子) Q、どういった会社でしょうか。 ラクオリア創薬<4579>はファイザー日本法人のファイザー(株)から中央研究所が独立してできた創薬開発型バイオベンチャーです。 Q、詳しく教えてください。 国内バイオべンチャーの中でもトップクラスの創薬インフラを有しています。 一般的な医薬品メーカーとは異なり、新薬の種となる開発化合物を創出し、その技術・特許を医薬品メーカーにライセンスアウト (導出)することで収益を上げるというビジネスモデルです。 ラクオリア創薬の強みは、参入障壁が高いイオンチャネル創薬において優位性を有している点にあります。また疾患領域は消化器領域、疼痛領域を得意としています。 Q、足元の業績はいかがでしょう。 ここ数年、業績計画が未達となる状況が続いています。しかしライセンスアウトに伴う契約一時金について、ライセンスの導出先企業の事情等で、タイミングが同社の想定と大きく狂うケースが続いたことが背景にあります。 ところが2016年の現在、は大きな転換点を迎えています。導出済みポートフォリオが順調な進捗を見せているためマイルストーン収入の確度が高まってきていることに加え、動物薬の発売が間近に迫り、安定性の高いロイヤリティ収入が今後の事業収益の柱となってくる道筋が見えてきていることが背景にあります。 Q.今後の業績の見通しについてくわしく教えてください 2016年2月24日に中期経営計画「Odyssey 2018」を発表し、2016年12月期の業績予想に加えて 2018年12月期までの業績計画を公表しました。 2016年12月期の事業収益予想を前期比552.9%増の950百万円としていますが第1四半期実績及び第4四半期見込みのマイルストーン収入により、この数値は達成されるめどがついている状況です。2017年12月期以降はロイヤリティ収入が発生し始めると期待され、事業収益は10億円を安定的に超えると期待されます。 一方で事業費用は減少トレンドを歩んでいるため、2018年12月期には損益均衡の一歩手前にまで改善する見通しとなっています。 当面は営業損失が続くため、安定的な事業運営のために資金調達が必要になる公算が大きいとみられます。しかしながらこの点についても、過去とはスタンスが変わってくる可能性があるとみています。 Q.配当性向はどうですか ラクオリア創薬はかねてより株主価値の向上に高い意識を持っていましたが、資金調達の結果、希薄化という事態を招くことが多かったのですが、今後の資金調達においては、安定収入のめどが立ちつつあることで、調達方法の選択肢も広がり、株主価値をより意識した形での施策となっていくものと期待されます。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TN》
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旧ファイザー中央研究所が前身の創薬ベンチャー。愛知県名古屋市に本社。胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」、ペット用医薬品等を手掛ける。低分子創薬、イオンチャネル創薬が強み。テゴプラザンは承認国が順調に拡大。 記:2024/08/19