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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:子育て支援関連銘柄をピックアップして深掘り解説

2016/9/28 10:40 FISCO
*10:40JST 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:子育て支援関連銘柄をピックアップして深掘り解説 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2016年9月26日17時に執筆 第二次安倍政権の成長戦略の柱の一つである、女性の活躍。 今回は、今後、政府の女性の活躍に関する政策が改めて報道される都度注目されてくるであろう子育て支援関連銘柄をピックアップして深掘り解説していこうと思います。 ■アベノミクスと女性の雇用増進 1億総活躍社会を掲げる安倍政権。特に女性が輝く日本と題し、女性の社会進出を推進していく事を、成長戦略の柱の一つとして掲げています。 政府として女性の雇用増大や管理職への引き上げを後押しし、積極的に女性の社会進出を強力に推進していく政府の姿勢は、ここ数年話題となり、ニュースなどでも度々取り上げられる事からも目にしたことがある方は多くいらっしゃることでしょう。 ■女性活用が叫ばれるようになった背景とは? ▽少子高齢化社会の待ったなしの進行 そもそも、なぜ急に女性の社会進出が声高に叫ばれるようになったのでしょうか?理由は単純明快。少子高齢化社会が待ったなしで進行している状況が、将来の日本にとって非常に危険な状況であると政府が認識しているからなんですよね。 少子高齢化社会により国内の労働人口は減少の一途を辿っています。加えて、高齢者層を支える社会保障制度がにっちもさっちもいかなくなってきたのが、大きな理由と言っても過言ではありません。 これまで、日本の社会の中では「女性は就職しても数年後には結婚して退職、専業主婦となり子供を育てるもの」という固定概念が刷り込まれていたのは紛れもない事実です。 また、子育て世代が限られた時間の中で働くとなると、パートタイマーを中心とした非正規雇用が中心でした。加えて、子育てが一段落した後に再度就職するとしても、急に子供が熱を出してしてしまった際の社内理解が進まないなど、女性の働く環境としては最悪な環境であったのには間違いありません。 ▽人口と共に、生産年齢人口も着実に減少 日本の総人口の推移を見てみましょう。 2008年:1億2,808万人 2015年:1億2,711万人 2016年:1億2,698万人(4月1日) 2030年:1億1,662万人(予想) 2048年:9,913万人(予想) 2060年:8,674万人(予想) 着々と人口の減少が進んでいるのがわかります。 次に、生産年齢人口(15~64歳の人口)の推移を見ていきたいと思います。 2010年:63.8% 2017年:60%台を割ると予想 2060年:50.9% と、こちらも確実な減少が見込まれています。 ※総務省統計局の人口推計、総務省の平成24年度版情報通信白書参照 日本の国力の低下と、増大する社会保障費をなんとか支えようと、移民の受け入れに関する議論やシニア層の労働力の活用と併せ、子育て世代の女性が働きやすい環境を整備する事で、積極的に女性の労働力を活用していこうというのが、女性活用が叫ばれるようになった背景といえるのではないでしょうか? ■配偶者控除の撤廃も検討する政府 本日(2016年9月26日)付の日経新聞朝刊に、『配偶者控除廃止「賛成」53%』と題する記事が掲載されました。 配偶者控除は、早ければ2017年に廃止される可能性もあるということなので各種メディアでも盛んに報道されています。これは政府が女性の社会進出を促す事を目的として、共働きの子育て世帯を意識した新制度として検討されている税制改革となります。 こうした面からも、政府は本腰を入れて女性の社会進出を促進していこうと考えて居ることがわかります。しかしながら、単に女性がこれまで以上に社会に進出するだけでは、減少を続ける出生率の低下を止めることは出来ません。 ■出生率の低下と晩婚化の傾向 2015年の合計特殊出生率は1.46と2年ぶりに上昇を示しました。しかしながら、平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳でいずれも前年と変化なし。 女性が第1子を産む年齢は前年を0.1歳上回る30.7歳で過去最高となっています。一般論としては、第1子の出産年齢が上がるにつれて、第2子の出産は減少する傾向があると言割れています。 こうしたことからも、少子高齢化で減少する生産人口と膨らむ社会保障費を負担する現役世代を確保するためには、女性が働きながら子供を産み、育てやすい環境(労働面、税制、面行政面)の整備が非常に重要になってくる事がはっきりして来るでしょう。 以上のことから、今後、政府がこうした方針を打ち出すタイミングで子育て支援関連銘柄として注目を集めるであろう企業を見ていきたいと思います。 ■子育て支援関連銘柄 ▽JPHD<2749> 子育て支援事業(保育関連事業)として、保育園の運営や学童クラブの運営、保育所向け給食の請負、給食に関するアドバイザーなどを行うのがJPHD<2749>。 首都圏や都市部を中心に問題となっている待機児童問題。最重要課題である待機児童問題を解消する為には、保育園の増園は至上命題。こうした問題を解消していく上で、同社は非常に恩恵を受ける企業として目されています。 ▽サクセスホールディングス<6065> 病院や大学、企業など顧客施設内での保育施設の受託運営サービスを中心に手がけるのがサクセスホールディングス<6065>。解消が進まない待機児童問題に業を煮やした企業が、自社の社員のための福利厚生の一環として、企業内に保育施設を併設するケースが増えてきています。 子供としても親としても、物理的に近距離に居ることで心理的負担が軽減されるなどのメリット面が非常に大きいサービスかといえます。導入を検討する企業も多く、今後の成長も充分に期待できると思われます。 ▽西松屋チェーン<7545> 幼児服、子供服や赤ちゃん用品を中心とした品揃えに定評のある西松屋チェーン<7545>。郊外のローサイド出店を基本とし、ハイクオリティかつロープライスな商品を提供することから、特に幼児期のお子さんを育てている家庭から高い人気を誇る企業です。業績が好調なことに加え、無借金経営も見逃せません。 ▽その他の子育て支援関連銘柄一覧 インタスペス<2122> 幼児活動研<2152> スタ・アリス<2305> 夢真HD<2362> ヒューマン<2415> カナミックN<3939> イオンファン<4343> OLC<4661> ダスキン<4665> 明光ネット<4668> 秀英<4678> リソー教育<4714> 東京個別<4745> JSS<6074> りたりこ<6187> グローバルG<6189> ソラスト<6197> バンナムHD<7832> ピープル<7865> タカラトミー<7867> ピジョン<7956> ユニチャーム<8113> JR東日本<9020> 学研HD<9470> ナガセ<9733> ベネッセHD<9783> ニチイ学館<9792> ---- 執筆者名:元・社長 ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏 《KS》
関連銘柄 30件
2122 東証スタンダード
895
11/22 15:30
+25(2.87%)
時価総額 6,235百万円
アフィリエイトサービス「アクセストレード」が主力。幅広い取扱カテゴリなどが強み。国内最大級のママ向け情報プラットフォーム「ママスタ」の運営等も。ダレカナブロックなど自社プロダクトは新規会員獲得が順調。 記:2024/10/06
2152 東証スタンダード
1,365
11/22 14:53
+32(2.4%)
時価総額 16,085百万円
正課体育指導業務、課外体育指導業務等を行う幼児体育指導関連事業が主力。コスモスポーツクラブなどを運営。コンサルティング関連事業も展開。正課体育指導の実施会場数は1200園超。新規契約園の開拓を推進。 記:2024/10/06
2305 東証プライム
2,090
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 35,919百万円
こども写真館を全国展開。こども写真業界で国内トップ。店舗数は440店舗超。七五三撮影がある3Qが繁忙期。衣装製造卸売事業も手掛ける。写真事業では成人式撮影・振袖レンタルサービス「ふりホ」の予約獲得に注力。 記:2024/08/02
2362 JQスタンダード
1,064
3/29 15:00
+84(8.57%)
時価総額 83,909百万円
人材サービス会社。建設業界への建設技術者派遣、製造業やIT業界へのエンジニア派遣、付随業務を行う。21.9期1Qはエンジニア派遣と付随事業が伸長も、採用抑制等が影響。派遣単価上昇により増益となった。 記:2021/02/05
2415 東証スタンダード
1,445
11/22 14:59
+21(1.47%)
時価総額 14,996百万円
人材派遣や人材紹介、転職・求人情報サイト「Daijob.com」の運営等を行う人材関連事業が柱。社会人教育や日本語学校等の教育事業、介護事業等も。教育を中心としたビジネスモデルの強化などに取り組む。 記:2024/07/01
2749 東証プライム
654
11/22 15:30
+4(0.62%)
時価総額 57,453百万円
保育園・学童クラブ・児童館の運営等を行う日本保育サービスを中核とする持株会社。愛知県名古屋市に本社。ダスキンの持分法適用関連会社。保育園数は200園超。幼児学習プログラムの拡充などで児童数の拡大図る。 記:2024/09/02
3939 東証プライム
488
11/22 15:30
-4(-0.81%)
時価総額 23,488百万円
医療介護連携支援システム等の医療・介護クラウドプラットフォーム事業が主力。24時間フィットネスジム「URBAN FIT24」の運営等も。クラウドサービスの有料ユーザーID数は16万名超と順調に増加。 記:2024/08/05
4343 東証プライム
2,976
11/22 15:30
+33(1.12%)
時価総額 58,859百万円
アミューズメント施設運営会社。モーリーファンタジー、スキッズガーデン等のブランドを展開。イオン傘下。店舗数は国内外で1200店舗超。新業態中心に新規出店。国内事業ではメダル部門の販促活動を継続的に強化。 記:2024/10/24
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(-0.62%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
4665 東証プライム
3,833
11/22 15:30
+9(0.24%)
時価総額 191,650百万円
清掃用品、衛生用品の定期レンタル及び販売などを行うクリーンサービス事業が主力。ミスタードーナツのフード事業なども手掛ける。ミスタードーナツは好調続く。25.3期は電子タグ取り付け費用の減少等を見込む。 記:2024/07/02
718
11/22 15:30
+4(0.56%)
時価総額 19,963百万円
学習塾大手。小中高校生向け個別指導塾「明光義塾」を直営・FCで全国展開。日本語学校やプログラミング教室、アフタースクール等も。在籍生徒数は3.3万人超。27.8期売上高240億円目標。顧客層の拡大図る。 記:2024/10/24
4678 東証スタンダード
279
11/22 15:30
-4(-1.41%)
時価総額 1,872百万円
小中高生対象の学習塾、個別指導塾等の運営を行う。静岡県静岡市に本社。映像授業の「秀英iD予備校」等も。受験学年の中3生、高3生の受講単価が高い。小学生の生徒数は増加。小学校低学年からの生徒囲い込み図る。 記:2024/06/18
4714 東証プライム
291
11/22 15:30
-1(-0.34%)
時価総額 49,996百万円
首都圏中心に個別学習塾「TOMAS」を展開。家庭教師派遣教育の「名門会」、幼児教育の「伸芽会」等も。TOB成立でヒューリック傘下に。リソー教育オンラインストアを開設。27.2期売上高382億円目標。 記:2024/06/09
4745 東証スタンダード
396
11/22 15:30
-2(-0.5%)
時価総額 21,499百万円
首都圏中心に個別指導塾「東京個別指導学院」等を展開。科学教室や文章表現教室も。ベネッセグループ。完全オーダーメイドの個別指導が強み。生徒数は底打ち傾向。設備費用などが重し。中学受験にも注力へ。 記:2024/10/02
6065 東証1部
1,006
8/25 15:00
+3(0.3%)
時価総額 12,042百万円
保育サービス大手。事業所内保育施設や認可保育園、学童クラブを運営。人材サービスのライク傘下。保育士の定着率向上図る。人材確保順調。3施設の新規開園実施。公的保育事業は売上好調。20.4期3Qは2桁増収。 記:2020/04/25
6074 東証スタンダード
440
11/22 15:30
+2(0.46%)
時価総額 1,771百万円
スイミングスクールで国内最大級。関西地盤に全国展開。大阪府大阪市に本社。日本テレビHDと資本業務提携。テニススクール、フィットネスクラブの運営等も行う。水中運動プログラムなどで大人会員の集客を図る。 記:2024/08/05
6187 東証1部
4,120
3/29 15:00
+60(1.48%)
時価総額 73,076百万円
就労支援、幼児教室・学習塾等の教育サービスを提供。新規出店で顧客基盤強化。Conobie事業は譲渡。LITALICOジュニア事業は売上堅調。既存拠点の利用率は高水準続く。21.3期3Qは2桁営業増益。 記:2021/03/04
711
11/22 15:30
+2(0.28%)
時価総額 6,731百万円
保育サービス大手。認可保育所や認定こども園、学童クラブの運営等を行う。東京都中心に展開。写真販売サービス「GK Photo」の提供を開始。在籍園児数は1万人超。子育てプラットフォームの開発を進める。 記:2024/07/02
6197 東証プライム
472
11/22 15:30
-3(-0.63%)
時価総額 44,718百万円
医療事務受託や人材派遣等を行う医療事業が柱。国内初の医療事務教育機関として1965年に創業。介護事業所や認可保育所の運営等も。25.3期は増収増益計画。医療事業は請負・派遣業務の新規契約受注などを見込む。 記:2024/07/02
7545 東証プライム
2,262
11/22 15:30
+136(6.4%)
時価総額 157,410百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。低価格PB商品の開発に注力。1120店舗展開。オンラインストアは売上堅調。海外向け卸売も拡大。IT化で効率化。 記:2024/10/04
3,142
11/22 15:30
-2(-0.06%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
7865 東証スタンダード
591
11/22 15:30
-4(-0.67%)
時価総額 2,623百万円
幼児玩具を開発・販売。生産は外部委託。バンナHD系列。海外売上高が6割超。米社との「ピタゴラス」堅調。「MAGNA-TILES」の販売先との契約変更で大幅減収。開発進行中の8製品は25年春を皮切りに発売へ。 記:2024/09/21
7867 東証プライム
3,959
11/22 15:30
-10(-0.25%)
時価総額 370,630百万円
大手玩具メーカー。1924年創業。トミカ、プラレール、リカちゃんなど人気商品多数。アジア、米国など海外でも事業展開。持分法適用関連会社にタツノコプロ。ヒット商品の創出力が強み。年齢軸の拡大等に取り組む。 記:2024/10/08
7956 東証プライム
1,466
11/22 15:30
+8(0.55%)
時価総額 178,343百万円
ベビー用品メーカー。哺乳びんで世界トップシェア。介護用品や老化予防用品、認可保育園の運営等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。電動鼻吸い器など新商品は国内販売順調。新規市場への参入等を積極的に検討。 記:2024/07/28
8113 東証プライム
3,831
11/22 15:30
-24(-0.62%)
時価総額 2,378,415百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品、ベビー用紙おむつで国内トップシェア。ペットケア用品、業務用食品包装資材等も。海外売上高比率は6割超。大人用排泄ケア用品は東南アジア地域で商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/06/29
9020 東証プライム
2,780
11/22 15:30
+1(0.04%)
時価総額 3,153,665百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9470 東証プライム
1,011
11/22 15:30
+15(1.51%)
時価総額 45,124百万円
教室・塾事業や出版コンテンツ事業等の教育分野、高齢者住宅事業や認知症グループホーム事業等の医療福祉分野が柱。市進ホールディングス等を傘下に持つ。高齢者住宅事業は入居率が高水準維持。不採算事業を見直し。 記:2024/10/07
9733 東証スタンダード
1,799
11/22 15:30
-1(-0.06%)
時価総額 54,771百万円
東進ハイスクール、東進衛星予備校等を展開する民間最大の教育機関。四谷大塚、イトマンスイミングスクールなども傘下に持つ。高校生部門が主力。生徒数は約37万人。小・中学生部門はAI活用の演習講座を強化。 記:2024/06/18
2,592
5/16 15:00
+1(0.04%)
時価総額 265,952百万円
通信教育講座で国内首位。老人ホームでも国内首位級。学習塾なども。昨年11月に欧州の投資ファンドと組んでMBOを行うと発表。3月にMBOの一貫として実施したTOBが成立し、同社株は5月17日付で上場廃止に。 記:2024/04/11
9792 東証1部
1,665
11/4 15:00
±0(0%)
時価総額 121,575百万円
介護、医療事務受託大手。家事支援サービス、保育サービス等も手掛ける。事業間連携によるシナジー効果が強み。MBO成立により上場廃止へ。21.3期1Qは医療関連部門が増収。契約適正化交渉でユーザー単価が上昇。 記:2020/09/26