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大幸薬品 Research Memo(1):アース製薬と資本業務提携締結、クレベリン関連新製品を共同開発

2016/9/16 12:52 FISCO
*12:52JST 大幸薬品 Research Memo(1):アース製薬と資本業務提携締結、クレベリン関連新製品を共同開発 大幸薬品<4574>は「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。 2017年3月期第1四半期(2016年4月−2016年6月)決算は、売上高が前年同期比388百万円減の1,040百万円、営業利益が同146百万円減の3百万円、経常損失が91百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が35百万円となった。医薬品事業の減収が大きく、国内医薬品事業の減収は、止瀉薬市場の停滞傾向や期首の一時的な流通在庫高による出荷減少及びシェア減少などが影響した。なお、流通在庫については第1四半期末には正常化しているようだ。海外医薬品事業の減収は、中国への輸出に必要なライセンス更新の完了を受けて出荷準備中にあること、香港への出荷時期が第2四半期以降にずれたことなどが影響した。なお、中国への輸出は当期中の再開を計画している。感染管理事業は、例年第1四半期はオフシーズンであるが、一般用製品については流通在庫が正常化し、店頭販売が前年同期比17%増と好調であり、返品の減少や出荷増加も伴って増収となった。また、業務用製品についてはサーキュレーター2機種の上市に伴う「クレベリン LED」が寄与した。経常利益がマイナスに転じたのは、未稼働設備関連費用及び為替差損を計上したためである。なお、未稼働設備関連費用とは、新工場での製造に関する中国への輸出に必要なライセンス取得までの間、医薬品製造設備が未稼働となることに伴う費用である。前年同期比較では減収減益だが、第1四半期会社計画数値(未公開)を上回っており順調な滑り出しのようだ。 2017年3月期の業績予想は、期初の数値を据え置いた。前年同期比較では減収減益となったものの、第1四半期の会社計画数値(未公開)を上回っており、国内医薬品事業の流通在庫が正常化し、海外医薬品事業も当期中に中国への輸出再開が計画されている。また、感染管理事業のシーズンはこれからではあるものの、店頭販売も前年同期比17%増と好調なこともその理由であろう。売上高で前期比0.9%増の8,400百万円、営業利益で同0.2%増の1,350百万円と売上高、営業利益ともに微増を見込む。 胃腸薬及びクレベリン関連製品で、新規の開発案件及びチャネル開拓が進捗している。自社開発では、胃腸薬の開発が順調に進捗しており、クレベリンの新バージョンも当期中の上市が計画されている。他社とのアライアンスにも積極的に取り組んできた。アース製薬<4985>との資本業務提携(7月)、ペット系の企業との新製品共同開発(当期末から来期初に上市)、業務用の院内衛生管理製品を拡販する目的で病院チャネルに強い企業に資本提携(7月)など着々と布石が打たれている。 2016年7月に殺虫剤大手のアース製薬との資本業務提携が締結され、発行済株式総数の5.78%に当たる同社の自己株式をアース製薬が引き受けた。アース製薬が同社の保有する感染管理事業に関する特許技術などを高く評価し、二酸化塩素を用いたウイルス除去・除菌効果や蚊の忌避効果などに新たな可能性を見出したことが背景にある。この契約により、同社は12億円を調達し、既に感染管理事業領域において新製品の共同開発が進んでいる。 ■Check Point ・2017年3月期第1四半期は減収減益。国内医薬品事業では止瀉薬市場の停滞傾向など、海外医薬品事業では中国への輸出再開準備による出荷減少、香港への出荷時期のずれが主要因 ・胃腸薬及びクレベリン関連製品の新規パイプラインが充実 ・アース製薬との資本業務提携を2016年7月に締結 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《HN》
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4574 東証プライム
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時価総額 18,584百万円
正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01
4985 東証プライム
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時価総額 123,043百万円
殺虫剤等の虫ケア用品、口腔衛生用品等の日用品が柱。大塚製薬系。アースノーマット、バスロマンなどロングセラー商品多数。DOE4%目安。26.12期営業利益70億円目標。海外サプライチェーンの強化図る。 記:2024/10/21