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デリカフーズ <3392>---付加価値創造型「業務用の八百屋さん」、通期では過去最高益を見込む

2016/9/2 7:40 FISCO
*07:40JST デリカフーズ <3392>---付加価値創造型「業務用の八百屋さん」、通期では過去最高益を見込む ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』9月1日放送において、デリカフーズ <3392>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 (話し手:フィスコリサーチレポーター 三井 智映子) Q、どういった会社でしょうか。 デリカフーズ <3392> は外食・中食業界向けにカット野菜、ホール野菜を卸す、いわゆる「業務用の八百屋」の国内最大手です。 詳しく言うと、業務用の八百屋であると同時に、野菜の機能性に早くから着目し、 農産物の分析研究においても、国内で他の追随を許さないデータベースを蓄積しているのです。顧客企業に対して、こうした研究成果を活かした野菜を中心とした健康に導くメニュー提案をできることが強みで、「農と健康を繋ぐ付加価値創造型企業」として更なる成長を目指しています。 Q、足元の業績はいかがでしょう。 8月10日に2017年3月期第1四半期(2016年4~6月期)決算を発表しました。売上高が前年同期比6.9%増の80億6千5百万円、営業利益が29.5%減の8千2百万円、経常利益が22.9%減の9千万円、四半期純利益が28.3%減の5100万円で着地しています。 昨年4月に奈良FSセンターが稼動したほか、今年6月には西東京FSセンターが稼動。両FSセンターの食品安全確保体制や温度管理体制、最新の生産設備などが顧客から評価され、新規顧客の獲得や既存取引の深耕が順調に進んだ。しかし、西東京FSセンター開設に伴う立ち上げ費用や減価償却費が増加したことで利益面は2桁減益となっています。 ですが通期では過去最高益を見込んでいます。 通期計画の営業利益に対する第1四半期の進捗率は低いものの、第2四半期以降に新工場の貢献度が高まってくる見通しで、2015年3月期に記録した過去最高益を更新する見通しです。 Q、デリカフーズの強みについて教えてください。 業務用野菜の卸し、カット野菜の製造で国内最大手ということだけでなく、外食チェーンなど顧客企業が繁盛するためのコンサルティング業務 (メニュー提案) も同時に行っていることが強みです。10 年以上にわたって、野菜の機能性を研究しており、特に、日本中から取り寄せた野菜に関する栄養価などの分析データベースでは国内最大規 模のデータを蓄積しています。この分析データに基づいたメニューの提案は同業他社にはないものです。 また卸売事業者として、国内外で開拓してきた多くの契約産地から安定した仕入を行うことができる調達力、物流網を全国に構築していることも強みでしょう。これらが顧客からの高い評価につながっており、直近5年間で年平均9%増収と、食品卸業界平均の5%を大きく上回る成長を遂げてきています。 2018 年 3 月期からスタートする次期中期経営計画はこれから策定に入りますが、今までの取り組みを継続していくことに加えて、真空加熱野菜など高付加 価値商品の育成や、 子会社ごとに行っている受発注業務の一元化、物流業務の一部内製化等など間接業務の効率化にも注力していくと見られ、収益の更なる成長が期待されます。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TN》
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時価総額 8,186百万円
青果物商社のデリカフーズを中核とする持株会社。外食・中食産業向けにホール野菜、カット野菜等を販売。物流事業、コンサル事業等も。24年3月に大阪FSセンターが竣工。中計では27.3期売上高600億円目標。 記:2024/06/25