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オーハシテク Research Memo(4):17/6期は円高の進行で減益か

2016/8/29 16:28 FISCO
*16:28JST オーハシテク Research Memo(4):17/6期は円高の進行で減益か ■今後の見通し (1) 2017年3月期の業績見通し オーハシテクニカ<7628>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比3.7%減の38,500百万円、営業利益が同7.9%減の4,150百万円、経常利益が同9.3%減の4,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.6%減の2,750百万円と減収減益となる見通し。日系主要自動車メーカーの生産計画が前期比で1ケタ増となるなかで、同社においても新車種向けの受注を獲得するなど本業ベースでは堅調な推移が見込まれるが、為替の円高進行が減収減益要因となる。 為替前提レートは、米ドルが110.00円(前期121.05円)と前期比で9.1%の円高を前提としているほか、その他通貨についても10〜19%の円高水準を前提としており、売上高で約2,300百万円の減収、営業利益で約380百万円程度の減益要因になると見られる。ただ、足元の為替レートはすべての通貨において前提レートよりも円高で推移しており、今後も同水準の為替レートが続くようだと、売上高で700〜800百万円前後の下振れ要因になると考えられる。 地域別で見ると、国内は売上高が前期比0.9%増の20,300百万円、営業利益は同3.7%減の1,765百万円を見込む。国内の自動車生産は軽自動車の低調が続くなど厳しい環境ではあるものの、同社は新規受注の獲得により微増収となる見通し、一方、利益面では将来に向けた人材補強や基幹システムの更新費用、本社移転に伴う賃借料の増加などにより減益を見込んでいる。 海外の地域別内訳を見ると、米州は売上高が前期比9.8%減の9,450百万円、営業利益が同12.3%減の1,200百万円、中国は売上高が同1.9%減の3,900百万円、営業利益が同1.5%増の585百万円、アセアンは売上高が同9.4%減の2,750百万円、営業利益が同11.8%減の410百万円、欧州は売上高が同11.2%減の2,100百万円、営業利益が同29.0%減の230百万円となる見通し。いずれも円高の影響によって減収となるが、現地通貨ベースで増収となる計算だ。また、台湾については調達量の拡大に伴い営業利益で30百万円(前期は13百万円の損失)と黒字化を見込んでいる。 同社の主力顧客である日系大手自動車3グループの2017年3月期の販売台数計画は、合計で前期比2.0%増の2,066万台となっている。足元は国内やアセアン市場がやや低調なものの、中国や欧米での販売が堅調に推移しており、全体ではほぼ計画どおりに進んでいるものと見られる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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独立系自動車部品メーカー。ボディ・シャーシ関連部品、エンジン・ミッション関連部品等を手掛ける。情報・通信関連部品も。日野自動車などが主要取引先。次世代自動車向け加工技術の開発など開発機能の強化図る。 記:2024/08/22