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オーハシテク Research Memo(1):営業利益率は約10%と自動車部品業界ではトップクラスの収益性を誇る

2016/8/29 16:20 FISCO
*16:21JST オーハシテク Research Memo(1):営業利益率は約10%と自動車部品業界ではトップクラスの収益性を誇る オーハシテクニカ<7628>は独立系の自動車部品メーカーで、約400社の日系自動車・車載機器メーカーにエンジン及びトランスミッション周辺部品、内外装部品など約2万点にわたる精密加工部品を納入している。グループ内製造子会社で対応する「ファクトリー機能」と、協力企業と協働で行う「ファブレス機能」を併せ持ち、品質やコストなど顧客ニーズに対応して最適な提案ができるコンサルティング力と、グローバルな供給体制を構築していることを強みとしている。こうした付加価値提案型のビジネスモデルによって、営業利益率は約10%と自動車部品業界の中でトップクラスの収益性を誇っている。 2017年3月期の連結業績は売上高で前期比3.7%減の38,500百万円、営業利益で同7.9%減の4,150百万円と5期ぶりの減収減益に転じる見通しだ。日系自動車メーカーの生産は不安定要素はあるものの、新規受注等で概ね堅調な業績推移を予定しているが、為替の円高進行がマイナス要因となる。今期の為替前提レートは1ドル110.00円(前期は121.05円)で、円高の影響により売上高は約2,300百万円、営業利益では約380百万円程度のマイナス要因となる。また、現状は更に円高が進んでいることから、計画を下回ることが予想される。 同社は国内に電動パワーステアリング(以下、EPS)用部品を生産する子会社の新工場を建設する。稼働は2017年春の予定で総投資額は2,500百万円となる。主要顧客からの安定した受注増が今後見込めるためで、同工場の稼働により製造子会社のオーハシ技研工業(株)の売上高は2016年3月期の32億円から2022年3月期は50億円まで拡大する見通しだ。また、独自技術である圧入プロジェクション接合技術※を用いた精密加工部品の売上高も、新規採用の増加により2016年3月期は前期比5億円増の20億円となり、中期的に35〜40億円が視野に入っている。同社では高い精密加工技術を武器に、主要顧客における納入シェア拡大を進めていく方針で、今後も業界平均を上回る成長が続くものと予想される。 ※圧入プロジェクション接合技術…溶接技術の一種で、加工対象部材に圧力を加えて、電極で通電して圧力と抵抗発熱で異素材の部品を接合する技術。自動車のトランスミッション部分やエンジン制御装置部品など強度が求められる部位において、「必要とされる核心部分だけ高い強度を保持」できる部品を「簡素な製造工程」で量産できるというのが特徴。従来の部品と同程度の強度を保ちながら、軽量化やコストダウンを実現できる生産技術として注目されている。 株主還元としては配当金と株主優待を導入している。配当に関しては配当性向で20%水準を目安に考えており、2017年3月期の1株当たり配当金は、前期比2円増の40.0円(配当性向21.6%)と5期連続の増配を予定している。株主優待では3月末と9月末の株主に対しておこめ券を贈呈している。その他、前期は40万株の自己株取得を実施するなど、今後も総還元性向を考慮した株主還元の検討をしていく方針だ。 ■Check Point ・16/3期は4期連続の増収増益を達成 ・「グローバルに供給可能なサプライヤーとしての地位を獲得すること」で成長を促進していく ・17/3期は2円増配の40円配当で5期連続増配の見込み (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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時価総額 26,104百万円
独立系自動車部品メーカー。ボディ・シャーシ関連部品、エンジン・ミッション関連部品等を手掛ける。情報・通信関連部品も。日野自動車などが主要取引先。次世代自動車向け加工技術の開発など開発機能の強化図る。 記:2024/08/22