マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/6 11:28:30
9,235,913
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

千葉銀 Research Memo(3):千葉県は全国有数の経済規模を誇る

2016/7/22 16:04 FISCO
*16:08JST 千葉銀 Research Memo(3):千葉県は全国有数の経済規模を誇る ■事業環境 (1)千葉県の経済規模 千葉銀行<8331>の主要な地盤となっている千葉県は、人口が622万人(全国第6位)※1、着工新設住宅戸数が47千戸(同第6位)※2、県民所得18兆円(同第6位)※3、銀行預金残高27.2兆円(同第6位)※4、銀行貸出金残高13.3兆円(同第7位)※4と全国有数の経済規模を誇っている。また、人口及び世帯数が伸びている※5ほか、公示地価も上昇しており、足元でも順調に成長を続けている。加えて、つくばエクスプレスの沿線開発や東京湾アクアライン接岸部における大型商業施設や大規模住宅開発のほか、東京オリンピックの開催に向けた各種インフラの整備や成田市の「国際医療学園都市構想」(国家戦略特区指定)など、今後の経済成長についても明るい材料がそろっていると言える。 ※1総務省統計局「国勢調査」(2015年10月速報) ※2国土交通省「建築着工統計調査報告」(2015年度) ※3内閣府経済社会総合研究所SNA(国民経済計算)「県民経済計算」(2013年度暫定版) ※4日銀「預金・貸出金関連統計」(2016年3月) ※5 2015年国勢調査結果によると、2010年調査比で人口が増えているのは全国で8都県(東京、千葉、神奈川、福岡、愛知、沖縄、埼玉、滋賀)となっている。 一方、千葉県は恵まれた地盤であるがゆえに競合も厳しい。千葉県内に本店を置く地方銀行には、同行のほかにも千葉興業銀行<8337>(同72店舗)が存在するうえ、第二地方銀行である京葉銀行<8544>(千葉県内118店舗)の出店も多い(店舗数は2016年3月末現在)。また、メガバンクや隣接する県を地盤とする地方銀行、地元の信金や信組、農協などとの競合も厳しい。 (2)金利情勢 銀行の業績に大きな影響を及ぼす市中金利については、長年にわたる低金利政策により年々低下傾向をたどってきた。10年国債の応募者利回り(年平均)は、2009年の1.358%から2015年には0.380%と大きく低下(マイナス0.978ポイント)している。これに連動する形で銀行の貸出金利回りも低下を続けており、銀行の重要な収益源である「資金利益」を圧迫してきた。加えて、2016年2月16日からはマイナス金利政策が実施されており、更なる影響が懸念されている(2016年2月以降、10年国債応募者利回りは0%以下の水準で推移している)。 (3)地銀再編の動き 地方を中心とした人口の減少や産業の空洞化(生産拠点の海外移転等)、貸出金利回りの低下(利鞘の縮小)に伴う収益環境の悪化などを背景として、地方銀行による経営統合の動きが活発化してきた。2014年に肥後銀行(熊本県)と鹿児島銀行、横浜銀行と東日本銀行の経営統合が相次いで発表されると、2015年には、常陽銀行<8333>(茨城県)と(株)足利銀行(栃木県)を傘下に持つ足利ホールディングス<7167>、2016年に入ってからも、(株)福岡銀行、(株)熊本銀行、(株)親和銀行(長崎県)を傘下に抱える「ふくおかフィナンシャルグループ<8354>」と十八銀行<8396>(長崎県)の経営統合が発表されている。同行と武蔵野銀行の包括提携については、経営統合ではなく、地域へのコミットメントを強固に維持しつつ、実効性が高い協業を目指すものとなっている。今後も、マイナス金利政策の影響が地銀再編の動きを加速するものと考えられるが、スケールメリット(システムの共同利用など)によるコスト削減や過当競争の解消による収益力の改善につながる点においては、銀行経営にとってプラスになるとの見方もされている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
関連銘柄 7件
558.1
10/4 15:00
+11.1(2.03%)
時価総額 607,802百万円
茨城県地盤の常陽銀行、栃木県地盤の足利銀行が中核の持株会社。めぶきリース、めぶき証券、めぶきカードなども傘下に持つ。総資産は21兆7800億円超。総還元性向40%以上目安。非対面取引ニーズへの対応を強化。 記:2024/07/04
8331 東証プライム
1,135.5
10/4 15:00
+20.5(1.84%)
時価総額 926,024百万円
千葉県地盤の地方銀行。県内最大規模。ちばぎん証券、ちばぎんディーシーカード、ちばぎん保証等を傘下に持つ。ソニー銀行と業務提携。総資産は21兆3200億円超。中期経営計画では26.3期純利益750億円目標。 記:2024/06/09
8333 東証1部
435
9/27 15:00
-31(-6.65%)
時価総額 333,311百万円
茨城、千葉、福島を中心に店舗展開。預金、貸出金残高は地銀のなかでは上位に位置する。16年10月に足利HDと経営統合へ。名称はめぶきホールディングスで証券コードは7167。地銀グループでは3位の規模に。 記:2016/12/05
8337 東証プライム
1,051
10/4 15:00
+16(1.55%)
時価総額 65,395百万円
千葉県地盤の地銀。みずほFG系列。法人フィービジネスを強化。連結自己資本比率は9.16%。中小企業等貸出は増加。役務取引等収益、その他経常収益は堅調。24.3期3Q累計は増収増益。通期利益予想を上方修正。 記:2024/04/13
3,604
10/4 15:00
+72(2.04%)
時価総額 688,861百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
8396 東証1部
2,743
3/26 15:00
-33(-1.19%)
時価総額 47,651百万円
長崎県地盤の地方銀行。県内シェアは預金、貸出金ともにトップ。総合金融サービスの進化図る。その他業務収益は増加。19.3期3Qは増収。19年4月にふくおかFGと経営統合、19年3月27日付けで上場廃止。 記:2019/04/01
8544 東証プライム
689
10/4 15:00
-1(-0.14%)
時価総額 93,654百万円
千葉県地盤の第二地方銀行。グループ会社に京葉銀キャピタル&コンサルティング、京葉銀カードなど。本支店は120ヵ所。総資産は6兆円超。人材ポートフォリオの再構築図る。27.3期当期純利益120億円目標。 記:2024/08/27