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GTS Research Memo(8):有望なバイオ関連企業へのM&Aを活発に行う

2016/7/7 8:20 FISCO
*08:20JST GTS Research Memo(8):有望なバイオ関連企業へのM&Aを活発に行う ■業績動向 (3)ノーリツ鋼機との資本業務提携について ジーンテクノサイエンス<4584>は2016年3月にノーリツ鋼機(株)と資本業務提携を締結し、今後はノーリツ鋼機グループの中のバイオ事業の中核企業として、再生医療なども含めた事業展開を進めていくことになる。同社は2016年4月にノーリツ鋼機(株)の完全子会社となるNKリレーションズ(株)が設立した合同会社Launchpad12に対して第三者割当増資を実施した後、合同会社Launchpad12が5月末まで同社の普通株式につき公開買付けを実施した。従来、筆頭株主であった(株)ウィズ・パートナーズも本公開買付けに応募し、5月末時点の持株比率は58.15%となり、ノーリツ鋼機(株)の連結子会社となった。 同社においては、第三者割当増資で2,000百万円の資金調達を実施したほか、(株)ウィズ・パートナーズが4月に新株予約権を行使した結果、新たに1,119百万円を調達するなど合計で3,119百万円の資金を調達したことになる。一方で、発行済み株式数については、前期末の2,885千株から4,503千株と55%増加しており、1株当たりの株主価値は希薄化している。 ノーリツ鋼機(株)との業務提携の概要は、同社のバイオ医薬品の事業化に向けた相互協力、NKリレーションズ(株)の子会社または関連会社との資本業務提携、バイオ関連企業への出資検討における相互協力、バイオ技術を応用した事業シーズの探索及び事業化に向けた相互協力、NKリレーションズ(株)の子会社または関連会社が有する医療情報データベース及びビッグデータ解析力のバイオ医薬品の事業化に向けた活用などとなっている。 ノーリツ鋼機(株)では今後の成長領域として、デジタル分野、バイオ分野(再生医療、遺伝子検査、バイオ医薬品)、医療情報分野の3つの領域に積極的に投資を行っていく計画となっている。このうち、バイオ事業のグループ会社としては、再生医療事業を手掛ける(株)日本再生医療、出生前遺伝子検査でシェア80%を持つGeneTech(株)、動脈硬化のバイオマーカーを保有するNKメディコ(株)などがあり、相互の開発リソースを今後共有していくことで、同社にとってもシナジー効果が得られるものと思われる。今後はグループ会社間での資本業務提携を進めていくほか、ベンチャー企業への投資も積極的に行っていく予定で、ノーリツ鋼機(株)のバイオ事業における中核会社として成長していくことが予想される。 (4)財務状況 2016年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比547百万円増加の1,694百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が217百万円増加したほか、バイオシミラーの開発にかかる前渡金が200百万円増加した。 一方、負債は前期末比414百万円増加の1,290百万円となった。このうち、有利子負債は35百万円の増加となった。転換社債型新株予約権付き社債が新株予約権の行使に伴い425百万円減少した一方で、短期借入金が460百万円増加した。その他では未払金が127百万円、前受金が145百万円増加した。前受金の増加はバイオシミラーの原薬販売にかかる代金の前受けが主因となっている。なお、転換社債型新株予約権付社債の3月末残高350百万円は、(株)ウィズ・パートナーズにより2016年4月に全て普通株式に転換され、今回のノーリツ鋼機グループによる公開買付けに応募済みである。 純資産は前期末比132百万円増加の403百万円となった。当期純損失787百万円を計上したものの、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金が921百万円増加したことが要因だ。なお、現預金に関しては前述したとおり、4月に入って第三者割当増資や新株予約権の行使により、3,119百万円を調達しており、直近では自己資本比率で80%前後まで上昇し、財務状況は大幅に改善していると見られる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《TN》
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北海道大学発ベンチャーとして2001年に創業。バイオシミラー事業、細胞治療(再生医療)事業を手掛ける。ノーリツ鋼機の持分法適用関連会社。カイオム・バイオサイエンスと業務提携。細胞治療事業等にリソース集中。 記:2024/07/08