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GTS Research Memo(4):2020年には3,000億ドル近い市場に成長する見通し

2016/7/7 7:49 FISCO
*07:49JST GTS Research Memo(4):2020年には3,000億ドル近い市場に成長する見通し ■ジーンテクノサイエンス<4584>の会社概要とバイオ医薬品市場について (3)バイオ医薬品の市場環境 バイオ医薬品の市場については、年々拡大傾向が続いており、2014年には世界の医薬品市場約8,000億ドルのうちの約1,800億ドルと23%を占め、2020年にはそれが3,000億ドル近い市場に成長すると予測されている。また、大型医薬品の比率が高いことも特徴で、2014年の医薬品売上高ランキング上位10品目のうち7品目がバイオ医薬品で占められている。 こうしたなかで、バイオシミラーの市場が今後急速に拡大していくことが予想されている。現在の売上高ランキング上位20品目の中で10品目を占めるバイオ医薬品のうち、8品目が2020年までに特許期限を迎えるためで、期限切れとなるバイオ医薬品の市場規模だけでも2020年には622億ドルに達すると予想されているためだ。 バイオシミラー市場については、2006年に欧州(EU)でヒト成長ホルモン製剤が発売されて以降、欧州で6品目、日本で5品目が発売されてきた。また、米国に関しても2015年にようやくバイオシミラーのガイドラインが公開され、1品目(フィルグラスチム)の製造販売が承認され、販売が開始された段階にある。医薬品の最大市場である米国で市場が立ち上がったことで、バイオシミラー市場は2015年を普及元年とし、今後本格的な成長ステージに入っていくものと予想される。なお、日米欧以外の地域では、日米欧いずれか一ないし二極で承認されていれば、承認取得可能な場合が多勢とされている。 バイオシミラーの普及に関しては、年々膨張する医療費抑制の切り札になるとも言われている。バイオ医薬品はその薬効の高さから需要は年々拡大傾向にあり、売上高ランキングの上位を占めるほどになっているが、薬価が高価なことから国家の医療財政を圧迫する要因ともなっている。バイオシミラーは先行品の約70%の薬価水準と、一般的なジェネリック医薬品が60%の水準であるのに対して、価格差は小さいものの、薬価そのものが高いためバイオシミラーが普及することに伴う医療費削減効果は大きいと言える。 ジェネリック医薬品の使用率を引き上げるための制度改正は進んでいるものの、バイオシミラーはこの対象とはなっていない。このため、2015年3月に超党派の国会議員で構成する「バイオシミラー使用促進議員連盟」が発足されており、今後、バイオシミラーについても普及拡大を促進する制度改正などが進む可能性があり、同社にとっても追い風となろう。なお、国内でのバイオシミラーの競合としては、JCRファーマ(株)<4552>や協和発酵キリン(株)<4151>の子会社である協和キリン富士フィルムバイオロジクス(株)などがある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《TN》
関連銘柄 3件
4151 東証プライム
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医療用医薬品メーカー。キリンHDの子会社。がんや腎、免疫、中枢神経の分野で抗体医薬品や低分子医薬品等の医療用医薬品を開発する。富士フイルムと提携。23年12月期は国内が足踏みも、海外が堅調に推移した。 記:2024/04/14
4552 東証プライム
658
10/11 15:00
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時価総額 85,333百万円
遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力。ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」等も手掛ける。メディパルHDが筆頭株主。血液脳関門通過技術を適用した新薬の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/01
4584 東証グロース
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時価総額 4,328百万円
北海道大学発ベンチャーとして2001年に創業。バイオシミラー事業、細胞治療(再生医療)事業を手掛ける。ノーリツ鋼機の持分法適用関連会社。カイオム・バイオサイエンスと業務提携。細胞治療事業等にリソース集中。 記:2024/07/08