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ナガイレーベ Research Memo(3):企画から生産、販売まで一貫した効率的な経営が可能

2016/5/17 16:14 FISCO
*16:14JST ナガイレーベ Research Memo(3):企画から生産、販売まで一貫した効率的な経営が可能 ■会社概要 (2)特色と強み ナガイレーベン<7447>は医療白衣の専業メーカーだが、その強みの1つは企画から原材料の調達、製造、販売まで一貫して行う体制が整っていることである。製品企画の面では、ユーザーのニーズを的確につかみこれを製品に反映させている。具体的には働きやすい(動きやすい)、静電気が発生しにくい、制菌(細菌の増殖を抑える)などの機能面に加え、デザイン性にも優れた製品を提供することで、ユーザーから高い評価を得ている。同時に製造面においては素材を共同開発する東レ<3402>をはじめとする大手合繊メーカーや繊維商社などと直接やり取りすることで、最適な素材を確保して安価に製造し、適正マージンを乗せて販売することが可能になっている。 また、多くの提携工場を持つことに加えて、資金力が豊富であることから常に数千種類に及ぶ製品アイテムの在庫をそろえており、オーダーメードにも対応している。幅広いユーザーニーズに対して、希望する製品を指定された期日に即納する迅速な生産・販売体制(Quick Response体制)が整っており、このことも顧客からの信頼を厚くしている。販売面においては、記述のように全国に1,000社近くの代理店網を有しており、販売力が強固でありながら、同社自身は販売経費を可能な限り押さえている。 その結果、看護師向け白衣では国内シェアは60%超となっており、医療白衣のリーディングカンパニーとしての確固たる地位を維持している。また、売上総利益率は45.8%(2016年8月期第2四半期実績)と高水準を確保。高い利益率と高い市場シェアを両立できているということは、多くの顧客が同社の製品・サービスに満足していることであり、これこそが最大の強みと言える。 医療白衣というニッチ市場に経営資源を集約させていることで、企画から生産、販売まで一貫した効率的な経営が可能となっている。また、ニッチ市場ではあるが、患者ウェアや手術ウェアなど、相対的に同社のシェアが低い周辺市場においてはまだ開拓の余地がある。同社では、「当分はこの医療白衣で事業を伸ばすことは可能であり、今後積極的に周辺市場の開拓を行う」としている。 (3)企業としての方針 同社は2015年で創業100周年を迎えたが、この間に「人の和」「利益の創出」「社会への貢献」の3つを中心とした「ナガイズム」という企業精神を醸成させてきた。具体的には以下のような施策を実行してきたが、今後もこれを貫き社会・医療業界に貢献する企業を目指す方針だ。 ●「ぶれない」経営スタイル 原理原則を探求することによって中長期の安定成長を図る。 ●社会的責任 (生産拠点を通じた地域貢献) 国内では秋田県、海外では大連(中国)、インドネシア、ベトナムなどの地域で生産を行うことで雇用を創出、地域経済に貢献している。 (女性主役産業をサポート) メディカル、縫製現場など女性が活躍できる職場を創出している。 (環境への取り組み) ISO14001を取得(2005年より)済み。また医療廃棄物を削減する「コンペルパック」の販売拡大により環境問題へ貢献している。 (子供達への支援) ミッフィー小児科病棟訪問や医療機関への子供用白衣の貸し出しなどを通じて、子供達にとって憧れの職業としての医療を宣伝・啓発している。 ●株主還元 安定した配当及び単体ベースの配当性向(50%以上)を実施することで、株主還元を積極的に行う。自社の株式価格が割安と思われる時期には、機動的に自己株取得を行う。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》
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時価総額 1,328,515百万円
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