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BS11 Research Memo(6):今期2Qは売上高が前年同期比12.5%増、四半期純利益が12.2%で着地

2016/5/2 16:21 FISCO
*16:21JST BS11 Research Memo(6):今期2Qは売上高が前年同期比12.5%増、四半期純利益が12.2%で着地 ■業績動向 (1) 2016年8月期第2四半期決算 日本BS放送<9414>の2016年8月期第2四半期は、売上高4,898百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益1,184百万円(同6.4%増)、経常利益1,185百万円(同8.1%増)、四半期純利益802百万円(13.2%増)と増収増益で着地した。同社は2016年3月29日に上方修正のリリースを出しており、その線での着地となった。 売上高が期初計画に対して48百万円上振れた理由は、タイム収入の販売が伸びたことによる。具体的には、当初はスポット広告枠で予定していた時間帯に新規通販枠を獲得できたことで、スポット広告とタイム広告との収入差が上振れにつながったということだ。 前年同期比での増収要因としては、主力の通販番組向けのタイム収入枠の単価の上昇が続いていることや、アニメ番組の放送時間枠増加によってタイム収入が増加したこと、さらには、韓流ドラマの根強い人気やBS放送の媒体価値好調に支えられて、スポット広告枠の販売が好調だったことなどが挙げられる。 利益面では、期初の段階から番組作りに向けて費用を先行投資的に投入することを計画していた。第2四半期実績としては、『尾上松也の古地図で謎解き!にっぽん探究』などの戦略的番組に予定どおり資金を投下したため、営業利益率は前年同期比で1.4%ポイント低下したが、増益は確保した。予算に対して上振れた理由としては、売上高が予算を上回ったことに加え、広告宣伝費を第3四半期以降に2016年4月の番組改編に合わせて投下するため、上期については抑え気味のスタンスを取ったことが挙げられる。 (2) 2016年8月期通期業績見通し 2016年8月期通期について同社は、売上高10,200百万円(前期比15.1%増)、営業利益2,000百万円(同2.0%増)、経常利益2,000百万円(同4.6%増)、当期純利益1,350百万円(同11.0%増)を予想している。これらの予想値に期初から変更はない。 第2四半期決算が期初から上方修正されたのに対して通期予想を据え置いた理由は、第2四半期おいて一部先送りした広告宣伝費の投下などを、下期においては着実に進める予定であることが大きいためと考えられる。第2四半期の売上高の上振れ理由であったタイム収入増加分の効果は、下期においても第2四半期と同程度の50百万円程度は出てくるものと思われる。しかしこの分については、費用の想定外の増加などに備えるべく、利益の上振れ要因としては考えていないということと弊社では推察している。 (3) 2017年8月期以降の業績の考え方 中期経営計画の項でも述べたが、番組作り優先で費用を投下し売上高拡大を図るというのは中期経営計画の基本的な経営方針であるため、2016年8月期にみられる売上高の伸びに比して利益の伸びが小さい状況は2017年8月期以降も継続すると考えている。 同社が当面重視するものは利益の増益基調の維持であり、売上高利益率などの指標については、一旦、経営目標から外すということだ。こうした同社の経営スタンスに対する弊社の見解は前述したとおりだ。低コスト体質である同社は、売上高が伸びれば利益は確保されると弊社ではみており、売上高を当面の最優先の経営目標と位置付けることには十分説得力があると考えている。 では、売上高成長の進捗状況をモニターするうえで、投資家としてはどこに注目すべきか。論理的に考えれば、それはタイム収入とスポット収入を合わせた本業収入による伸率ということになるだろう。同社が中長期成長戦略として打ち出している「良質な番組作りによる売上高の拡大」は、業績数値に置き換えるとタイム収入とスポット収入の増加ということになる。2016年8月期から番組作りに重心を移し、特に下期には2016年4月の番組改編時に大型の自社制作番組を複数投入した。番組への評価が収入へと反映されるのには時間がかかるため、2016年8月期に行っている施策に対する評価が業績数字として表れてくるのは2017年8月期からと弊社ではみている。タイム収入とスポット収入を合わせた本業収入による伸率の動向は、同社の業況を図るKPI(重要経営指標)としての意味合いが高まってくるのは疑いがないが、短期的な動きだけでなく中期的なトレンドやBS業界の動向との相乗効果等にも目を配りながら、注意深く動向をフォローすることが重要になってくるだろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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ビックカメラ傘下の無料BS放送局。子会社で児童書の出版も。タイム収入は通販枠の強化・拡充により堅調。スポット広告収入が足踏み。アニメ強化に向けた費用増は重し。配当性向4割目安。コンテンツ価値の最大化を図る。 記:2024/07/31