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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株道氏:海外投資家は11週連続の売り越し、年金は17週連続の買い越し

2016/3/29 21:47 FISCO
*21:47JST 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株道氏:海外投資家は11週連続の売り越し、年金は17週連続の買い越し 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株道氏(ブログ「株道−人に教えたくない私の相場帳−」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2016年3月26日9時に執筆 海外投資家の日本株売り越しが止まりません。今年に入って買い越した週がないという有様です。 なのに株価は底堅く推移しています。 主因は、信託銀行が17週連続で日本株を買い越していることです。この信託銀行の買いとは、一部自社株買いも含まれていますが、年金の売買動向そのものです。 世界最大の機関投資家である、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が買っていなければ、日本株はどうなっていたのかと考えると、安心感より恐怖心を憶えます。 このまま行くと、GPIFの買い入れも限度を迎えます。4月以降、消費増税延期と財政出動に株価上昇のけん引役をバトンタッチできれば、日本株の見直しから外国人投資家も買い越しに転じ、上昇機運は一気に加速するかもしれません。 国の政策は海外投資家の目線でなければ、株式市場は動きません。ひいては国民の利益に繋がりません。 ちなみに、個人の売買動向は2週連続の買い越しです。3月期末の配当狙いと新興株物色でしょうか。逃げ足の早い資金と言えそうです。 日経平均の日足チャートでテクニカルの現状を把握しましょう。 ちょうど1/3戻しから半値戻しのレンジで日柄もみ合いが生じています。基本の相場を横ばいと見れば、3ヶ月で5000円もの暴落が起これば、半年から一年かけて水準調整の値戻しは定石と言えます。 市場のトレンドを決めるのは海外投資家の巨大マネーです。私は今、東証1部の売買シェアの7割、時に8割を占めると言われる海外投資家の売買動向にしか興味がありません。 売買動向の公表は週遅れですので、私の場合は外国人保有比率が高い銘柄でGPIFが買わない銘柄を複数社、先行動向監視しています。「大量保有報告書」も参考にすると良いでしょう。 現在は値動きのパワーも意志も感じられない放置相場です。 海外投資家が買い越しに転じ、個人投資家が利益確定の売り越しに転じたならば、本格上昇に繋がるトレンド転換の始まりです。 方向性の出ない狭いレンジの小康状態の相場が長引くほど、次に出る動きは大きいものになります。 薄商いでは、悪材料の反応幅も増幅しますので、ポジション取りには慎重になるべきです。新興市場の高値掴みは往々にしてこういった地合いで起こります。 市場の関心はすでに29日の権利落ち日以降の相場にシフトしており、今できることはそのためのキャッシュ・ポジション構築です。 このまま値幅を伴わない日柄調整が進めば、テクニカル上は上放れの確率が高くなりますが、今回は25日移動平均線と75日移動平均線の抵抗ラインに挟まれた、まさに五分五分の位置、ダマシの可能性も高くなります。すぐ飛びつくのではなく、買いが続くかどうか、出来高が伴っているかなどしっかりと見極めることです。明確にトレンドが出るのを待ったとしても、その後も一定方向に動き続け、充分利幅が狙えるのがエネルギーの蓄積された三角持ち合いの特徴です。 ブレイクアウトを利用する手法はデイトレーダーの仕事です。ロスカットが苦手な人は、ブレイクアウトすぐの新規エントリーは避けた方が無難です。ボラティリティーが高いため、損失も大きくなります。 明確なトレンドが出た際の買い増しは有効です。また、すでに保有している株の利益確定は分割すると利幅が伸ばしやすいと言えます。 ---- 執筆者名:株道 ブログ名:株道−人に教えたくない私の相場帳− 《NO》